河出文庫<br> 性的人間の分析

河出文庫
性的人間の分析

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  • サイズ 文庫判/ページ数 268p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784309472324
  • NDC分類 280.4
  • Cコード C0111

内容説明

キリスト、釈迦、聖徳太子からマルクス、レーニン、信長まで世界史を画した伝説的巨人たちの生涯と業績をたどりながら、彼らの秘められた願望や衝動、奇怪なコンプレックスを鮮やかに解き明し、その裸像を浮彫りにする―。現代セクソロジーの最大の先駆者として受難の生涯を貫いた著者の代表的人物論充。『日本の神話』『浮世絵』に続く好評の文庫コレクション第3弾。

目次

傑出人のペルソナ
キリスト―粋人か精神分裂者か
釈迦―性学のパイオニヤとして
帝王列記―「人間天皇」の系譜
聖徳太子―情死した心因
鳴神上人―聖人から痴漢へ!
三傑―信長・秀吉・家康―彼らの異常な性生活
喜多川歌麿―女性が芸術を動かす
葛飾北斎―「多角ヘンタイ」の画狂人
渓斎池田英泉―地獄の画家
松尾芭蕉―「わび」の蔭の母コンプレックス
柳里恭―恋と学芸のために地位を棄てた殿様
勤王志士放蕩伝―性力の暴走とその“成果”
マルキ・ド・サド―誰にもある無意識のエロ・グロ願望
フロイド―性を克服した真男
マルクスとレーニン―革命家の心にも住む幼児性
伊藤晴雨―残酷画家1代記
高橋鉄―著者の或る一面について
人間分析学の足跡と行く手
高橋鉄の魅力

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

K

9
昭和エログロ界の重鎮でセクソロジストである著者が、フロイト式精神分析の視点から歴史上人物らの解釈を試みた一冊。イエスキリストや釈迦に始まり国内外の君主高官文化人ほか、対象は非常に多彩。聖徳太子情死説、俳人芭蕉が名句に込めた真意について。おそらくこのへんが目玉だろうし目から鱗。――なのだが、この著者の得意分野である浮世絵方面(歌麿、北斎、英泉)やフロイト本人に対する熱のこもった解説っぷりが更に目を惹く。→2019/11/27

さとうよ

2
キリスト、釈迦から始まって秀吉や信長をフロイト流の精神分析でバッサリと切りまくる。公序良俗に反する偉人論で、間違いなく新鮮。ただ、全て性的な解釈で切ることに違和感を感じた。キリストは「人はパンのみに生きるのでは無い」と言ったが、パンとセックスだけでもないような…この著者のことを知れば知るほど、自伝を読みたくなった。2011/07/15

澤水月

0
920605

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