内容説明
芝居に映画にテレビに、もちろん小説に演じ継がれ読み継がれる忠臣蔵物語―。さまざまな美談が語り伝えられるなかで果して真相はどのようなものだったのか?討入りに対し庶民は冷淡?浅野内匠頭はしまり屋?大石内蔵助は本物の遊び人だった?等々、元禄期からの伝承や資料を綿密に調査分析し、赤穂義士たちの実像や吉良家の実情、事件顛末等を鮮やかに明かした鳶魚翁の会心作。
目次
一挙に対する反響
当世風な殿様
粋を通す内蔵助
125人から46人
時世の上からの眺め
2月の4日
泉岳寺の宝物館
講談の根本資料
女の子の行方
後宝瑤泉院
鷺板伴内
快男児喜剣