河出文庫<br> 世界の歴史〈15〉フランス革命

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河出文庫
世界の歴史〈15〉フランス革命

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  • サイズ 文庫判/ページ数 399,/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784309471747
  • NDC分類 209
  • Cコード C0122

目次

7月14日
革命への序曲
二重政権の時代
フランス共和国の誕生
自由の専制
共和国の終焉
革命の輸出
共和国の皇帝
大帝国の明暗
諸国民の反攻

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

49
人権宣言の力点は平等よりも、私有財産制と経済的自由によるブルジョア擁護にあったと知り、理想と現実の隔たりに嘆息した。後世の目から見るとたいへん崇高な理念に思えるが、実際は、軍に頼れない状況下で危ういバランスを保つため、「人民への愛の告白」を打ち上げるしかなかったのか。ルソーの信奉者であるロベスピエールが血塗られた独裁者になっていく過程は恐ろしい。その死は絶望を伴ったパフォーマンスであり、半分自殺のようにも見える。一方、革命の子ナポレオンの栄光と没落は、ロベスピエールとはまた別の意味での光と影を見せている。2015/04/12

tieckP(ティークP)

6
正直、かなり古い。桑原武夫の弟子らしくその共同体での共通理解に則って論理飛躍することが多くて、歴史的事実の叙述のあと「民衆がやることは長期的には正しい」みたいな結論が来ると、そこを目指して語っていたとは思わなかったみたいな驚きがある。最後のマルクス主義的解説も大事な一説だけど今ではそんな数式のように信頼しては書けない。ただやっぱりフランス革命もナポレオンも面白いし、賢いひとが時間と愛情をこめて考えた内容は、真偽を問わず面白く、文体も癖の強さがその偏愛とマッチしている。そういう文章作品を嫌いにはなれない。2019/03/23

フェイ

4
フランス革命~ナポレオン死去までの時代を扱っている。 物価が上がり、対応できない王政とその後継たる革命政府は次々と権力者が入れ替わり、処刑とテロが吹き荒れる。当初は革命精神によって全てが解決すると思った民衆も次第に政治に興味を無くし、革命によって利益を得たブルジョアジーは安定を求め、絶対独裁者ナポレオン台頭へとつながる。しかし、ナポレオンが堕落し、ついに周辺諸国の反乱と包囲に耐えられなくなって革命は終わる。壮大な社会実験であった革命は多くの血が流されたが、権利と教訓は残され、世界を覆うこととなる。2015/03/23

失速男

3
民衆のための革命が、恐怖政治に変わり、軍部独裁に変わり、崩壊していったフランス革命。明治維新という革命が軍部独裁に変わって崩壊した日本、プロレタリアート独裁が恐怖政治に変わり、崩壊したソ連までは似たようなパターンか。文化大革命から金権へと走った中国は異常。2017/09/03

misui

1
フランス革命とナポレオン。あまりに気が滅入るので読み飛ばしてしまった。2019/12/31

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