河出文庫<br> 世界の歴史〈13〉絶対君主の時代

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河出文庫
世界の歴史〈13〉絶対君主の時代

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  • サイズ 文庫判/ページ数 385,/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784309471723
  • NDC分類 209
  • Cコード C0122

目次

絶対君主の登場
スペインに沈む太陽
古い帝国の死亡証書
オランダの光と影
ブルボン王朝の発展
深まる危機
聖者の進軍
フロンドの戦い
各誉革命への道
ヴェルサイユの太陽王
窓を開くロシア
遅れた国の進歩ぶった君主
革命の時代へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tieckP(ティークP)

6
初版が1969年だから50年も前になるし、シリーズものの一冊ということもあり目立った評価も受けていないが、近世ヨーロッパという俯瞰して扱うのが大変難しい時代を、各国を行き来しながら当時の文人や有名人の生の言葉を引用しつつまとめあげていて、隠れた名著と呼べる。執筆者の故今井氏は「ヒストリカルガイド・イギリス」という英国史の短い本も書いていて、こうした啓蒙的な本を書くのが非常に巧み。英国史家なのにヘンリー8世があっさりなくらいそのひいきがまったく見えないのが見事で、「世界の歴史」に抜擢されたのもうなずける。2019/02/03

牧神の午後

5
西欧が世界史の中心に踊りててくる絶対君主の時代について、求心力・遠心力という概念を使った説明、さらに王権神授説に代表される「神」への懐疑という科学の目の芽生えを退避させていて納得感が高い。2020/12/13

misui

3
中央集権化しようとする求心力とその反発である遠心力の対立を軸にヨーロッパ各国の歴史を見る。ヨーロッパの絶対君主同士の王位継承を理由にした戦いが、実はイギリスとフランスの覇権をめぐるものであって、次の時代の帰趨を決する分水嶺だったのだという。おもしろすぎる。2019/12/16

Hiroshi

2
中世のヨーロッパは、独立した封建領主が国内に割拠し、政治権力は分散しており、国王は貴族達の最上位に位する者に過ぎなかった。更に教会の支配と世俗の支配の二重構造であった。そこに国内の内乱や貨幣経済の浸透や農民の地位向上、カトリックが宗教の一派に過ぎなくなったことから貴族が没落し、国王を中心とする中央集権化が進んだ。英仏では、エドワード・クックやリシュリュー等の登場で改革が進んだ。形は違うが、他国では見られなかった彼らの忠誠で、現在の英仏及びその子である米の繁栄を基礎づけた点は、大変評価できると思う。2014/06/01

フェイ

1
イギリス・フランスを中心に据えて絶対君主となった王様達と、没落する貴族達、そして着々と革命に向かいつつある市民達を描く。 ルイ13世~14世時代のフランスは三銃士の舞台でもある。さらに、この三銃士をモデルにしたラノベがゼロの使い魔である。このため、本書を読んでいると、結構ゼロ魔キャラのモデルとなる名前が出てきて、思わず笑ってしまった。 プロイセン・ロシアが駆け足だったのは残念だけど、これは各国史を読むしかないかな。2015/03/14

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