河出文庫<br> 世界の歴史〈12〉ルネサンス

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河出文庫
世界の歴史〈12〉ルネサンス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 413,/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784309471716
  • NDC分類 209
  • Cコード C0122

内容説明

芸術に花を咲かせ、宗教改革と新大陸発見に激動するルネサンスを独自な史観で描く。

目次

イタリアという国
商人の国、領主の国
阿修羅の世界
自我に生きた人間群像
ヒューマニズムの思想と科学
美の構築と陶酔
地理上の発見
ゆらぐ教会支配
ただ信仰のみ
神の国と地上の国
自由の国、スイス
少数派の人びと
国家の教会
ローマの復活

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

23
原著は50年前で、特に会田先生の書いた部分は、当時に引きつけているときに学生運動等への苦言が度々登場して、らしいなと思ったり時代を感じたりした。内容はとても読みやすく、ルネサンスと宗教改革、そして大航海時代という15世紀を中心としたヨーロッパ事情を俯瞰するには今読んでも決して古びていない。むしろ当時としては結構先進的な視点が盛られていたのではないか。唯物史観全盛の時代には、それこそ批判もあっただろうが、現在読んでみるとむしろ時代を先取りした感もある。ドグマにとらわれることの危険性を改めて感じた。2019/05/12

じょあん

3
ルネサンスと宗教改革・大航海時代(本書では地理上の発見)を扱う。前者と後者で著者が違う。ルネサンスの方は独断と偏見で語るルネサンス史といった感じで筆が随分と軽快な印象。宗教改革・大航海時代は堅実でわかりやすい記述。こちらの方が個人的には好印象。2023/06/28

牧神の午後

3
会田先生ですよ。たしかに原著20年後文庫判の後書きで既にルネサンスは専門ではない、と言わざるを得ない。特にルネサンスの部分、センセイ悪意あるでしょ?というくらいに悪口ゲフンゲフン毒舌じゃなくって、舌鋒が鋭いし、個人的な価値観が前面に押し出されすぎているのが、正直うっとうしい(笑)。かたや後段の宗教改革は、宗教だけに終わらず政治とどうしても絡まざるを得ない推進者達が物悲しい。2020/01/25

黒い森会長

3
原本は1969年刊行。文庫版は1989年刊。ルネサンスと宗教改革について記述する。ルネサンス編は、著者の会田雄次の毒舌を楽しむ。宗教改革の部分は、詳細に人と過程を描く。  新教とは、今でいう「原理主義」派のこと。イスラムが過激になったのも、キリスト原理主義から学んだようだ。2018/12/03

tieckP(ティークP)

3
前半がルネサンス、後半が宗教革命で執筆者2人がそれぞれ担当。単行本の出版が1969年なので古びているところも多いが、文章としてはとても読みやすく、構成が優れていて、参考資料のつもりが読み切ってしまった。逆説的なものの言い方になるが、近年になってルネサンスの見方が変わって…のようにして説明される内容はすでに50年前に近年の風潮として説明されていて、言うほど近年ではなかったんだなと発見。マニエリスムが今あついという本文の予言と、80年代のあとがきでの言うほど盛り上がらなかった、という感想のギャップも面白い。2018/05/16

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