出版社内容情報
17年前、ヴァネッサは教師と秘密の恋をした。しかし#MeTooムーブメントのさなか、記憶の闇から残酷な真相が浮かび上がる。
内容説明
十五歳、寄宿学校に通うヴァネッサは四十二歳の教師・ストレインの“恋人”だった。しかし十七年後、思い出を胸に秘めた彼女の前に、彼を性的虐待で告発するというひとりの女性が現れる。混乱するヴァネッサの記憶の底からは、やがておぞましい過去が浮かびあがり…。少女との恋愛、その欺瞞を打ち砕く衝撃作。世界三十二カ国で刊行。
著者等紹介
ラッセル,ケイト・エリザベス[ラッセル,ケイトエリザベス] [Russell,Kate Elizabeth]
1984年、米国・メイン州生まれ。カンザス大学にてクリエイティブ・ライティングの博士号、インディアナ大学にて修士号を取得。2020年、デビュー作である『ダーク・ヴァネッサ』がベストセラーとなり、世界30カ国以上で翻訳される
中谷友紀子[ナカタニユキコ]
神奈川県生まれ。翻訳家。京都大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
30
いやあ、一気読みしました。過去と現在が交錯します。グルーミングってまるでペットですね。2022/12/14
momi
16
★★☆☆☆2022/05/25
Ayah Book
15
15歳の少女と42歳の教師、当時主人公の少女はそれを恋愛だと思っていたが・・・?という話。MeToo運動にも通ずる、いかにもスティーヴン・キングさんが震撼しそうな物語。上巻はまだ核心的な部分には触れていない。若い女性だったら簡単に陥ってしまいそうな罠、悪いとも思わずにしてしまいそうなリアルであふれている。下巻に期待。2022/05/26
かやは
10
42歳の男性教師と交際していた15歳の少女。彼女自身はそれを愛だと信じていた。どうやって主人公の想いが変化していくのかが気になる物語。最初の前提がなければ、少女と中年の甘いラブストーリーとして読むことができたのだろうか。非対称的な関係性の美学は、今後は化石と化すのだろうか。正直、求め合う二人の熱が高まっていく物語が読みたいと思ってしまう。読み進めるのが辛いけど、事実とても興味深い展開だ。女性たちの告発が続くアメリカでも、それを冷ややかに見る視線がある。そう感じている人ほど得るものがある物語だと思う。 2023/02/22
まぁ
8
決めたのは少女のほうだし、彼女は特別な女の子であるって言い聞かせるのはある意味洗脳なのではないのかなと思った。2022/05/30