出版社内容情報
現代世界文学の新たなる古典が遂に文庫化! 死の予感に満ちた表題作に加え、傑作短篇「遮断機のない踏切」「不滅の小説」を収録。
フリオ・リャマサーレス[リャマサーレス,フリオ]
1955年生まれ。スペイン北部のベガミアン村で生まれる。弁護士、ジャーナリストを経て、詩人、作家として活動を始める。94年に長編『狼たちの月』を発表、88年の『黄色い雨』で世界的な評価を得る。
木村 榮一[キムラ エイイチ]
1943年、大阪府生まれ。神戸市外国語大学卒業。現在、同大学学長。訳書にガルシア=マルケス『コレラの時代の愛』、バルガス=リョサ『若い小説家に宛てた手紙』、リャマサーレス『黄色い雨』ほか多数。
内容説明
沈黙が砂のように私を埋めつくすだろう―スペイン山奥の廃村で、降りつもる死の予兆を前に男は独り身をひそめる。一人また一人と去り行く村人たち、朽ちゆく家屋、そしてあらゆるものの喪失が、圧倒的な孤独と閉塞の詩情を描き出し、「奇蹟的な美しさ」と評された表題作に加え、地方を舞台に忘れ去られた者たちの哀しみを描いた短篇「遮断機のない踏切」「不滅の小説」の訳し下し二篇を収録した文庫オリジナル。
著者等紹介
リャマサーレス,フリオ[リャマサーレス,フリオ] [Llamazares,Julio]
1955年、スペイン北部のレオン県ベガミアン村で生まれる。マドリッド大学法学部を卒業後、弁護士、ジャーナリストを経て、詩人、小説家として活動をはじめる。85年に『狼たちの月』を発表。88年に発表した『黄色い雨』で世界的に高い評価を得る。紀行文やエッセイなども執筆
木村榮一[キムラエイイチ]
1943年、大阪市生まれ。神戸市外国語大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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