出版社内容情報
7体の文学クローンが生みだす物質「青脂」をめぐり、1954年モスクワでスターリン、ヒトラー、フルシチョフらの争奪戦が始まる。
【著者紹介】
1955年ロシア生まれ。コンセプチュアリズム芸術運動に関わったのち、83年『行列』で作家デビュー。「現代文学のモンスター」の異名をとる。主な作品に、『ロマン』『青い脂』『氷3部作』、短篇集『愛』など。
内容説明
7体の文学クローンの身体に溜まる謎の物質「青脂」。スターリンとヒトラーがヨーロッパを二分する一九五四年のモスクワに、その物体が送りこまれる。巨頭たちによる大争奪戦の後、エロ・グロ・ナンセンスな造語に満ちた驚異の物語は、究極の大団円を迎える。20世紀末に誕生した世界文学の新たな金字塔!!
著者等紹介
ソローキン,ウラジーミル[ソローキン,ウラジーミル] [Sorokin,Vladimir]
1955年ロシア生まれ。83年、当時のソ連を象徴する風景を戯画化した作品『行列』を発表し注目を集める。おもな小説に『ロマン』(85‐89)、『氷三部作』(2002‐05、そのうち『氷』でゴーリキー賞受賞)、など
望月哲男[モチズキテツオ]
1951年生まれ。北海道大学名誉教授
松下隆志[マツシタタカシ]
1984年生まれ。日本学術振興会特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件