河出文庫
ドゥルーズ―経験不可能の経験

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  • サイズ 文庫判/ページ数 195p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309463841
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0110

内容説明

ドゥルーズの直系にして最もドゥルーズ的な哲学者が諸概念を横断しながら、ドゥルーズ哲学のエッセンスを閃光のようにとりだして、危うく美しいその思考のラディカリズムを浮き彫りにする珠玉の名著。文庫訳し下ろし。日本語版オリジナル「ドゥルーズとグァタリ」を併載。

目次

1 問題の意味
2 批判的・危機的諸経験
3 ドラマ化
4 差異と反復
5 表層と深層
6 出来事・事件
7 諸多様体
8 器官なき身体
9 シネマでのイメージ
10 概念

著者等紹介

マルタン,ジャン=クレ[マルタン,ジャンクレ] [Martin,Jean‐Clet]
1958年生まれ。ドゥルーズ直系の哲学者

合田正人[ゴウダマサト]
1957年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どらがあんこ

12
4章の差異による反復の例でウォーホルのコカ・コーラの瓶が取り上げられている。「反復によって差異を生きる」といいう言葉に引っかかっていた私にとってヘッドライトによって照り返される車体が進んでゆくラインの特異点のような印象を受けた。あそびはあるけど油断できない。2019/03/28

またの名

9
15歳から登校拒否して通信教育で大学教授資格を取得したという著者マルタンの経歴が、全部もっていった。イメージなき思考を唱えるドゥルーズはたしかに具象的表象を避けていたものの、その文章には具体物で置き換えられない思考空間のイメージが見透かせるように、ドゥルーズ的語彙によりドゥルーズ哲学を説明しつつ視覚に訴える比喩を駆使。ただ、文章に独特のリズムがあると言われる哲学者本人は非常に緻密なロジックを組み立てて議論できる能力を有してたことを思うと、リズムと映像性だけ受け継ぐのは物足りない感触。「グァタリ」の影響力。2018/04/11

かふ

7
マルタンにはドゥルーズぽさがある。その文体のリズムだろうか?解説でゴダール『はなればなれに』におけるルーヴル美術館の三人の駆け抜けシーンの「高速コマ落とし」というのはうまい表現だ、ドゥルーズの書物を駆け抜けるんだ、これを読んで分かったというつもりはないが読書の快感がある。2016/01/22

ぷらんとぱいん

4
表層・差異・消尽・リトルネロ・事件。ドゥルーズ独特の言語運用で書かれたドゥルーズ学者によるエッセイ。第5章が一番好きだ。ドゥルーズの言葉群は「つまり〜」っていう説明が出来ない。そうやって定型化しようとする端から大切な何かが逃げ去ってしまう。だからドゥルーズについて語る言葉はイメージの共鳴、呼応という形になることが多くて、それがとても面白い。音楽のコール&レスポンスのようだ。2013/05/22

a.k.a.Jay-V

0
ガタリからグァタリへ。これが21世紀の(ポスト)構造主義だ!2013/06/12

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