河出文庫
犬の愛に嘘はない―犬たちの豊かな感情世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309463193
  • NDC分類 645.6
  • Cコード C0140

内容説明

犬は人間が思っている以上に高度な感情―喜びや悲しみ、感謝や思いやり、期待や失望など―を持っている!それまでの常識をくつがえし、多くの実話や文献などをもとに犬にも感情があることを解き明かす一冊。人間にとってもっとも身近でありながら謎に満ちた存在である犬の心に迫る、全米大ベストセラー。

目次

犬の心を探して
犬の感情を認識する
人はなぜ犬を慈しむのか
愛―犬を支配する感情
忠誠心と英雄的行為
犬は人の目には見えないものを嗅ぐ
服従、支配、そして感謝
犬にとっての最大の恐怖―孤独と放棄
思いやり―犬の内なる生活の神髄
威厳、屈辱、そして失望
犬は夢を見る
本能対本能―働く犬と遊ぶ犬
犬と猫
犬とオオカミ
犬の攻撃性―本物か偽者か
孤独―犬たちの悲しみ
犬の心で考える
犬の魂を探して

著者等紹介

マッソン,ジェフリー・M.[マッソン,ジェフリーM.][Masson,Jeffrey Moussaieff]
1941年、シカゴ生まれ。ハーヴァード大学でサンスクリット学、トロントの大学で精神分析学を学ぶ。94年に出版したS・マッカーシーとの共著『ゾウがすすり泣くとき』は動物の感情を真正面からとりあげて大論争を巻き起こし、世界的なベストセラーとなった

古草秀子[フルクサヒデコ]
青山学院大学文学部英米文学科卒業。ロンドン大学アジア・アフリカ研究院(SOAS)を経て、ロンドン大学経済学院(LSE)大学院にて国際政治学を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukision

20
興味深いエピソードが多数書かれているが,犬好きなら心当たりがある内容が多く,目新しいというほどでもないと思った。。図書館の返却期限が迫ったのと,やや読みにくかったため流し読み。じっくり読めたらもっと感想は違ったかも。2019/12/13

井上裕紀男

11
幼いころ、先代が飼っていた犬が私を見守る眼差し、私が暮らした犬との数々の思い出も忘れられない。犬たちに真っ正面から向き合う本書、意気揚々と読み始めたものの、精神分析による記述も多く含まれ、なかなか読むのが難しいです。 それでも感情、思いやり、怒り、孤独、失望、夢、キーワードで犬たちを解説してくれます。人の歴史に、10000年の歳月を経て愛を与え続ける犬たち。愛くるしい存在ですが、「犬は本当にどう思っているんだろう」という疑問にヒントをもらいました。 時間を忘れて、また犬と暮らしてみたいですが、叶わぬ夢2021/01/09

袖崎いたる

6
ここ4ヶ月ほど犬に関心がある。犬は私が考える女に近い。女と言っても超越論的な意味での女ね。感情や感覚を重視して、いっけん論理的ではないんだけど、その実、しっかりとした観念世界を持っている、犬。犬を知ると魂について考えが及ぶ。じっさい、この本の著者も魂という言葉をしばしば使う。私は犬であることから犬になることのほうへと精神解放の希望を見ているのかもしれない。2020/01/25

ぞるば

4
著者は犬が大好きなんだなと思った。実例や研究がたくさん紹介されている。取材もあったり。まぁ、犬を飼ったことがあれば新しい発見は少ないかもですが、答えられるかというと答えられない問い。犬自身が「感情」を感情として捉えているかどうかわからないし、当事者の意見を聞けないから、観察と推測だけになって難しいよね。犬に「高度な」感情があることを「解き明かす一冊」かというと疑問があるし、犬にそういうものがあったとして喜ぶのは人間だけだろうと思うが、ともかく著者は犬が好き。私も犬好き。動物実験のところはつらかった。2020/07/17

rumi

4
犬と生活していれば誰もが感じている犬の本質について書かれた本。 それより何よりコンラート・ローレンツがナチス党員だったことに(♯`∧´)衝撃。純粋なドーベルマンに恐ろしい殺戮をさせておいて動物についての本を書いてたとは。2012/10/08

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