河出文庫
古代文明と気候大変動―人類の運命を変えた二万年史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 397p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309463070
  • NDC分類 451.8
  • Cコード C0144

出版社内容情報

人類の歴史は、めまぐるしく変動する気候への適応の歴史である。二万年におよぶ世界各地の古代文明はどのように生まれ、どのように滅びたのか。気候学の視点から鮮やかに描き出した傑作!

内容説明

地球は一万五〇〇〇年前、氷河時代を終えて温暖化を迎え、人類は“長い夏”に育まれてきた。絶えず変動する気候に翻弄されながら、古代文明はいかにして生まれ、滅びたか。気候学の最新成果を駆使し、その興亡史を鮮やかに描き出すとともに、洪水や干魃などの大災害に対する現代文明の脆弱さに警鐘を鳴らす、壮大な人類史。

目次

もろくて弱い世界に足を踏み入れて
第1部 ポンプとベルトコンベヤー(氷河時代末期のオーケストラ―一万八〇〇〇年~一万五五〇〇年前;処女大陸―一万五〇〇〇年~一万三〇〇〇年前;大温暖化時代のヨーロッパ―一万五〇〇〇年~一万三〇〇〇年前 ほか)
第2部 何世紀もつづく夏(大洪水―紀元前一万年~前四〇〇〇年;干ばつと都市―紀元前六二〇〇年~前一九〇〇年;砂漠の賜物―紀元前六〇〇〇年~前三一〇〇年)
第3部 幸運と不運の境目(大気と海洋のあいだのダンス―紀元前二二〇〇年~前一二〇〇年;ケルト人とローマ人―紀元前一二〇〇年~前九〇〇年;大干ばつ―西暦一年~一二〇〇年 ほか)

著者等紹介

フェイガン,ブライアン[フェイガン,ブライアン][Fagan,Brian]
イギリス生まれ。カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校の人類学名誉教授。考古学関連の著作を多数発表している

東郷えりか[トウゴウエリカ]
上智大学外国語学部フランス語学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fseigojp

11
これはジャレド・ダイアモンドの文明崩壊より実証的かもしれない ジャレド・ダイアモンドのヒット作はやはり銃・病原菌・鉄と昨日までの世界だろう2015/07/15

にゃんにゃんこ

10
地球の気候は一定ではなく、大きな変動があって現在に至る。直近の数万年であっても、気候は大きく変動し、人類の文明を度々崩壊させた。気候の大変動には人間は無力である。地球の三分の一を氷が覆う氷河期が数万年続いたら、現在の私達の文明も跡形もなく消滅するだろう。面白さ502022/01/15

目黒乱

9
情報が多く、全く整理し切れてないが、文明が高度になればなるほど、大規模な気候変動に対して脆くなるということか。過去幾多の文明がそれで滅びた。我々も例外ではない。2018/09/21

tsubomi

8
2015.12.07-12.14:リョサの「密林の語り部」に出てくるマチゲンガ族は、移動生活することで彼らの生命や共同体を保っていますが、この本を読むと、彼らの“移動生活”こそが大規模かつ長期間の気候変動に耐えうる唯一の効果的生き方なのだということがわかります。一方、先進国の都市生活をする者、特に農林水産業から離れてしまった者は小さい自然災害には万全な対策を取れるものの稀に見る大災害にはなす術もない存在だということが、数々の古代文明が滅びた理由を考察することで徐々に解き明かされていく納得の一冊。2015/12/14

かしこ

5
氷河期の話が面白かった、ずいぶん寒かったんですね、当たり前だけど。今の時代から眺めてみると、よく人類滅亡してないなと感心する。2023/12/20

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