河出文庫<br> 差異と反復〈下〉

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河出文庫
差異と反復〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 411,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309462974
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0110

内容説明

自ら「哲学すること」を試みた最初の書物と語る、ドゥルーズ哲学のすべての起点となった名著。下巻では“理念”、そして強度、潜在性などの核心的主題があきらかにされるとともに、差異の極限における「すべては等しい」「すべては還帰する」の声が鳴り響く。それまでの思考/哲学を根底から転換させる未来の哲学がここにはじまる。

目次

第4章 差異の理念的総合(問題的な審廷としての理念;未規定なもの、規定可能なもの、および規定作用―差異;微分 ほか)
第5章 感覚されうるものの非対称的総合(差異と雑多なもの;差異と強度;差異の取り消し ほか)
結論 差異と反復(表象=再現前化批判;有限か無限かという二者択一は無益であること;同一性、類似、対立、そして類比―それら(四つの錯覚)はどのようにして差異を裏切るのか ほか)

著者等紹介

ドゥルーズ,ジル[ドゥルーズ,ジル][Deleuze,Gilles]
1925年生まれ。哲学者。1995年、自ら死を選ぶ

財津理[ザイツオサム]
1947年生まれ。思想研究家(現在、法政大学教授)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koke

13
再読。同一性を見せかけられたもの(効果)と捉えるところが面白い。たとえば自我の下には微小自我がひしめいているし、生物種は進化して枝分かれし続けるし、硬い台地も時間のスケールを変えれば雨に削られて流体のように姿を変える。結局のところ様々なカテゴリーは表象の世界のものにすぎない。表象の下の実在は表象とは似ても似つかない。それを想像することは難しいが解放感を味わえる。では実際に人々を解放するにはどうするか、という問題意識から『アンチ・オイディプス』や『千のプラトー』は書かれたのだろう。2023/03/10

koke

11
固定的な輪郭を持たずに変化し続けるカオス、それが一義的な存在である。逆に言えばこのカオスは、そこからあらゆる個体が生まれてくる母胎でもある。したがって、コギトや統覚といった束の間のものを自明の前提にしてきた古い哲学は批判されなければならない。…それは分かるが、カオスから個体が発生するメカニズムがよく分からない。つまり縮約、観想、思考などと呼ばれている出来事が。暗き先触れ…?2023/02/19

wadaya

6
我々が通常「差異」という場合、表象=再現前化された同一性=錯覚としての差異である。差異とは何か考える前に「反復」について考える。ドゥルーズによれば反復は三度折り畳まれる。一度目はその瞬間に、二度目は過去の物として、三度目は未来への永遠回帰として。そして三度目の反復と初めの二つとの間に境界線があり、それが差異だと言っている。つまり差異は反復と共にしか存在しない。では最初に反復されるものは何か?それは恐らく(理念=イデア)のことを指している。しかしこの場合のイデアとは形而上学的なものを指していない。(続く)2018/01/06

記憶喪失した男

6
イデアの内部に差異があるとしている。そこまでイデア論なのか。ディオニソスや永劫回帰がニーチェの哲学で重要だとは思わない。2017/10/05

ひつじ

5
細部を読み込めば、そりゃ大変だろうが、ドゥルーズが語りたいメインテーマは非常に分かりやすかったと思うけどなぁ。ドゥルーズ自身以前の哲学者を引用して、ドゥルーズの考えとどこが違うのかを詰め、そして「差異」と「反復」がドゥルーズにとってどのような定義なのかさえ大体把握すれば、最後の結論がドラマティックに展開されていくのも流れとしては余裕で読めると思う。ま、ただの哲学の文章読むときのコツでしかないか。細部に囚われない読み方苦手な人は読みにくいかもねぇ……2021/05/03

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