河出文庫
短篇集 シャーロック・ホームズのSF大冒険〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 370p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309462776
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

世界初の、SFミステリとファンタジーを題材にした書き下ろしホームズ・パロディ短篇集。現代SF界の有名作家二十六人が一篇ずつ書き下ろした二十六篇の魅力的なアンソロジー。過去・現在・未来・死後の四つのパートで構成され、ホラーなどの要素もあって、作家それぞれの持ち味が楽しめる多彩で盛りだくさんな胸躍る傑作集。

著者等紹介

レズニック,マイク[レズニック,マイク][Resnick,Mike]
1942年生まれ。多作で知られる米SF作家。『キリンヤガ』と『マナモウキ』でそれぞれヒューゴー賞を受賞。『オルドヴァイ峡谷七景』ではヒューゴー、ネビュラ両賞を受賞した

グリーンバーグ,マーティン・H.[グリーンバーグ,マーティンH.][Greenberg,Martin H.]
1941年生まれ。SFからミステリ、ファンタジーまで、幅広い分野のアンソロジスト

日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
1954年生まれ。日本推理作家協会会員。各種ホームズ団体の会員でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽま

7
フー・マンチューからアリス、吸血鬼、宇宙人、タイムトラベルから果てはホームズの蜂人間化(!)まで、多様な題材でもって作品が綴られている。ホームズ譚らしく、『一見超自然的な出来事に見えるが、実は科学的に説明がつく事件』もごく少数ながら交じっている(個人的には、このスタンスが一番しっくり来るのだが…)。パスティーシュだけではなくパロディも交じっているが、題材が題材だけに、この本においては最早両者の線引きも難しいところ。お気に入りは『ロシアの墓標』。2012/08/20

ブラックティー

4
SFまたはファンタジーに限定したホームズパロ、パスティーシュの短編集。過去、現在、未来、死後編の4つに分かれていますが、当然過去編が圧倒的に多く上巻にはこのパートしかないです。宇宙人やタイムトラベルネタが目立つ中、「不思議の国のアリス」の世界で事件を解決するホームズの姿が想像され、こちらをほほえましい気分にしてくれた「探偵の微笑み事件」が好きです。そんな贈り物、受け取ってみたい!2012/09/01

臓物ちゃん

3
福岡のジュンク堂書店で購入したホームズ・パスティーシュ集。「ホームズでSFって何やねん!」と最初は思ったけど、日本にも『屍者の帝国』やクトゥルフものがあるんだよなぁ。スチームパンク大好きよ。宇宙に飛び出しても全然動じないホームズがすごい『第二のスカーフ』、「草野原々かおまえは」といいたくなる『サセックスの研究』など収録作のバリエーションも豊かだけど、断トツで完成度が高いのが『ロシアの墓標』。やっぱりモリアーティ教授はこのくらい強くなけりゃ困るぜ。この面白さでまだ下巻があるのかと思うとウヒョーッ!続く。2019/03/13

いちはじめ

2
ホームズのパロディ・アンソロジーは、良く買う方だが、これは玉石混淆。やや石の方が多い感じ。原典の踏まえ方よりもSFという縛りがうまく噛み合うかどうかで作品の差が開いたような気がする2007/10/10

きら

1
色んなジャンルがあるパスティーシュ。私は好きです。 『マスグレーヴの手記』では、実は二人が親友だった、っていう話がいいし、『ロシアの墓標』では、モリアーティ教授の壮大な計画が素晴らしい。 『行方不明の棺』は、吸血鬼と絡むホームズが面白いし、『バーバリー・コーストの幽霊』では、アイリーン・アドラーの妹に対する、ホームズの気持ちが感慨深くていいと思う。 下巻も楽しみです。2019/01/31

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