河出文庫
ロベルトは今夜

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 290p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309462684
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

内容説明

自宅を訪問する男を相手かまわず妻ロベルトに近づかせ、不倫の関係を結ばせて客人のもてなしに供する“歓待の掟”に魅せられた夫オクターヴ。原罪と自己超越を追求する行為の果てには何が待っているのか。一九五四年に発表され、今なおその衝撃的な内容に論議が尽きない哲学小説、待望の文庫化。

著者等紹介

クロソウスキー,ピエール[クロソウスキー,ピエール][Klossowski,Pierre]
1905‐2001年。フランスの作家、思想家、画家

若林真[ワカバヤシシン]
1929‐2000年。新潟県生まれ。慶應義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kentaro mori

2
ブニュエルかパゾリーニに映画化してほしい。●『目は色欲の火に燃え、耳はよこしまな談話のためにひらかれ、舌は中傷的な言葉を弄するためにあり、口は暴飲暴食を切望し、男根は過度の淫乱のためにあり、手は窃盗にささげられ、足は罪におもむくためにある』2023/08/09

みほ

2
退屈すぎる。2014/09/12

よく読む

1
坂口氏にすすめられ。オクターヴは自分の妻ロベルトを客に差し出す。合理的なカルヴァン教徒である妻に現在を植え付けようとする。矛盾したようだが、恩寵の力を見るため、敢えて罪を犯すという企みだ。夫の意図はかなわず、女は合理性によって罪悪感を克服し、むしろ快感を抱くようになる。女は、夫の視線が邪魔で、夫を殺すも、死後も夫の視線を感じてしまう。これは、妻が神に見られていると感じたことになり、男の企ては果たされた。巻末の解説を読むまでは、ちんぷんかんぷんだった。2015/10/19

らじとり

1
やっと読了...非常に難しく随分と時間をかけてしまった。キリスト教がバックボーンにあるためそこの素養がないと厳しい。僕は巻末解説を読んでなんとなく主題が掴めたかな、という程度。とはいえ決して退屈ではなかった。2014/09/21

どんぐり

1
神を信じるキリスト教社会で生きる人にとっては、この小説は毒をもったものになるのかも知れない。無宗教な僕にとって、ロベルトの妄想(?)の世界は奇異に思えるだけで、エロティシズムはさほど感じないのである。マルキドサド、バタイユの系譜なのだろうが、この手の本は読むことの努力に対して、読後感がプラスとして残らないので疲弊してしまう。2011/09/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/35755
  • ご注意事項