内容説明
はるばる十万光年をヒッチハイクして、アーサー・デントがたどり着いた先は、なんと八年前に破壊されたはずの地球だった!!イルカが消えてしまったことを除いては、前と何も変わらない、この“地球”の正体は!?アーサーは、運命の恋人・フェンチャーチと共に、真相究明の旅に出ることに…。大傑作SFコメディ『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズ第4弾。
著者等紹介
アダムス,ダグラス[アダムス,ダグラス][Adams,Douglas]
1952‐2001年。英国ケンブリッジ生まれ。1978年BBCラジオドラマ「銀河ヒッチハイク・ガイド」脚本を執筆。翌年、この脚本のノヴェライズがベストセラーとなる
安原和見[ヤスハラカズミ]
鹿児島県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tetchy
92
毎度毎度先の読めないナンセンスSFギャグオデッセイだが、今までよりも物語の起伏はむしろ穏やかで、実にスムーズに進むように感じた。解説によれば刊行当時の評価も同様らしく、SFを期待したファンには失望感を、批評家筋では好評だったとのこと。私はやはり後者のようだ。トリリアンと共に唯一生き残った地球人でありながらさんざんな扱いを受けてきたアーサーにとうとう春が訪れる。読了後表紙に大きく書かれたハートマークを見て、やはりこれはアーサーとニューヒロイン、フェンチャーチとの恋愛物語だったのだなとニヤリとしてしまった。2017/02/01
MICK KICHI
86
銀河ヒッチハイクガイドシリーズ4作目。前作までのジェットコースター並みの奇想天外な展開から、一転して、主人公アーサーのラブコメディ的ストーリーとなっている。主要で強烈なキャラクターはほぼ出ないので、前作で踏んだり蹴ったりの末、地球を救ったアーサーへのご褒美的な展開になったようだ。一応、気の合う人が見つかったみたいだし…。が、理解出来ない部分がまだまだ残ったまま。地球から脱出したイルカは何処へ行ってしまったのか? 第5弾に続く2019/01/15
藤月はな(灯れ松明の火)
34
一巻の冒頭で紹介された「突然、目覚めた女性」登場。なんと今回、前巻で爆発前の地球に戻る事が出来たアーサー・デント君のお相手がその女性なのだ!!見え見えすぎる伏線と未だ、回収されない伏線の差に腹筋が崩壊寸前に。突如、始まる、微笑ましくもクスリと笑えるロマンス。一方、宇宙での時間構成要素の改変によってハプニングに見舞われ、珍しく、キレるフォード(笑)でもラストでの鬱病マーヴィンの登場の意味に胸がしくしくするような淋しさを覚えました。大好きなシリーズもあと一冊だということも相俟ってまだ、バカやりたい気分だよ…2015/12/01
あおさわ
18
文字通りその後のこぼれ話という雰囲気の4巻でした。 が、ラストに衝撃的な一文が。重要キャラがこうなりましたけど、 番外編でやっちゃっていいのこれ??!! 個人的にはアーサーがつにパジャマとガウンから着替えたのが衝撃w 普通の格好になったのはイメージしにくかったかw 運命の恋人フェンチャーチと出会い、幸せそうでよかった。 相変わらずよくわからない比喩と皮肉がたっぷりの会話と 前進してるのか後退しているのかわからないストーリー。 次でシリーズの最終巻ですが、いったいどうなったら終わりなんですかこの話。 2016/02/27
花乃雪音
15
『銀河ヒッチハイクガイド』4作目。これまでと違いラブストリーに宗旨替えされてもなにか違う感が否めない。解説によると実際ファンからの評判は芳しくなかったが批評家からの評判はよかったという、そんなところで笑いをとらなくてもいいのに。2019/03/12