内容説明
一九五〇年代に始まる文学運動は、ビート・ジェネレーションを生み出した。ケルアック、ギンズバーグら錚々たる作家たち(ビートニク)の中でも、バロウズはその先鋭さで極立っている。脈絡のない錯綜した超現実的イメージは、驚くべき実験小説である本書に結実し、ビートニクの最高傑作となった。映画化もされた名作の待望の文庫化。
著者等紹介
バロウズ,ウィリアム[バロウズ,ウィリアム][Burroughs,William S.]
1914‐97年。アメリカの作家。大学卒業後、欧州旅行を経て様々な職に就く。激しい麻薬中毒の時期に発表した『ジャンキー』(53年)で有名になり、錯綜する悪夢的なイメージをコラージュした小説『裸のランチ』が世界的な反響を呼び、ビートニク文学の代表作となる
鮎川信夫[アユカワノブオ]
1920‐86年。東京生まれ。詩人、評論家。早大英文科中退。39年に「荒地」創刊。戦後に田村隆一らと『荒地詩集一九五一』を刊行。詩論や文明論でも活躍した
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