河出文庫<br> シャーロック・ホームズの推理博物館

河出文庫
シャーロック・ホームズの推理博物館

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  • サイズ 文庫判/ページ数 315p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309462172
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

世界で一番有名な探偵、シャーロック・ホームズの謎多き人物像と推理学を分析しながら、世界的人気の秘密を解き明かす。日本を代表するシャーロッキアンの著者が、ヴィクトリア朝の英国を探索して詳しい足跡と背景をたどり、事件の女たちや登場人物たちの謎に分け入り、数多くの資料や翻訳などを紹介することで、『ホームズ物語』を何倍も楽しくガイドした名著。

目次

探偵の理想的人間像
推理学を分析すれば
麻薬と精神分析
ロンドンに足跡を探る
「禁じられた性」のあかし
「栄光の時代」の舞台裏
すべての水はテムズにつながる
登場人物の謎を解く
一九世紀英国の「外国人」
ドイルも筆の誤り
事件のかげの女たち
霧のロンドン1877
世界的人気の秘密
シャーロッキアンの読書の楽しみ

著者等紹介

小林司[コバヤシツカサ]
1929年、青森県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。医学博士。作家。青山学院女子短大教授、上智大学カウンセリング研究所教授などを経て、現在メンタル・ヘルス国際情報センター所長。ホームズ関係の著訳書多数

東山あかね[ヒガシヤマアカネ]
1947年、東京都生まれ。東京女子大学短期大学部を経て明治学院大学社会学部卒業。フォトジャーナリスト。シャーロッキアン。日本シャーロック・ホームズ・クラブを創立、運営
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gen Kato

3
面白いんですが、ドイルの私生活にこじつけすぎる分析部分だけはちょっと「うーむ」でした。作者の身のまわりから部分的な事実を取り上げてそのまま書き込むことはあっても、書かれた作中人物や状況はまったくの虚構だったりするのが「小説」だしなあ。2017/02/08

madhatter

1
ネタバレあり。取り敢えず、ホームズ物全作品を一通り読んでから手にするべき書物。どうも私には合わなかったようで、目が滑って仕方なかった。ホームズ「研究書」は星の数ほどあるが、何と言うか、「うん…あなたがそう信じたいならもうそれでいいよ…」と、遠い目で呟きたくなる(勿論興味深い考察もあるが)。ホームズは私も好きだが、「シャーロキアン」を自称する人々のノリには時々ついて行けなくなる。なお、他者を貶めることで評価を上げようとする論法はいかがなものか。それが前面に出ていないのは評価するにしてもな。2010/04/01

するめいか

0
書き口としては面白かったがどうにも目が滑る印象。著者のホームズシリーズへの愛は伝わってくるが、著者のテンションについていけない。シャーロキアンの考察本なんて概ねそんなもんなのだろうか。後半に進むにつれ読むのが辛くなっていった。2014/05/01

くらげ

0
シャーロッキアンとは、人生のすべてをホームズの物語に捧げる、業の深い人々なのだな、と思った。著者本人も「重箱の隅をつつくような研究」とも書いていたけれど。でもすごく楽しそうだからいいのかもしれない。文庫版のホームズでも、出版社によっては含まれていない短編があることには少々驚いた。各章の扉絵がガス燈コレクションになっているのはなんでかな、と思ったら、元々の単行本のタイトルが『ガス燈に浮かぶシャーロック・ホームズ』だった。2013/08/24

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