河出文庫<br> メグレたてつく

河出文庫
メグレたてつく

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  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309462110
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

内容説明

ある日の深夜、メグレの自宅に若い娘から電話がかかってくる。地方からパリに出てきたが、友人とはぐれ、金もなく、困り果てているというので、メグレはホテルを紹介してやる。ところが翌朝、彼は警視総監から叱責を受ける。メグレが若い娘を誘惑して酒を飲ませホテルに連れこんだというのだ。彼を陥れようとする罠の背景を探ろうと、メグレは捜査を開始するが…。

著者等紹介

シムノン,ジョルジュ[Simenon,Georges]
フランス最大の推理小説作家。1903年ベルギー生まれ、1989年没。1922年以降フランスで作家活動をつづける。多作家として知られ、四百冊以上の小説を書き、約四千万冊が売れたといわれる。メグレはシムノンが創造した探偵でパリ警視庁所属の司法警察局警視

榊原晃三[サカキバラコウゾウ]
1930年生まれ。早稲田大学大学院修士課程(仏文学)修了。翻訳家。訳書として「メグレ警視シリーズ」、トゥルニエの作品など多数。1996年没
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感想・レビュー

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bapaksejahtera

13
1964年作。プロットもストーリーも、よく出来た作品である。メグレが世間の拍手を浴びつつ事件を解決する事は理解するが、古いやり方が気に入らないでいるまだ若いフランス流文官エリートの警視総監から召喚され、不祥事として暗に辞職を促される。メグレは昨夜若い娘から電話で呼び出され出かけたが、娘は政府高官の姪で、故意に捻じ曲げた非難を浴びせ、上の方から圧をかけさせたのだ。メグレは腹心の部下を使い秘密裏に捜査を進めたが、それも覚知され部下の身分さえ危うく。メグレは敢然独り事件の真相に迫る。意外な犯人と動機が明らかに。2023/10/10

Ribes triste

9
メグレ警視シリーズ。定年まであと3年のメグレに突然ふりかかったスキャンダル。政府高官からの圧力に尻込みする、警視総監と局長。仕掛けられた罠に屈することなく、身の潔白を証明するため、メグレは捜査を強行する。ピンチの時も、信頼できる部下と素敵な奥さんの支えがあるのは、メグレの人徳でもあるのだなぁ。2018/09/10

だん

1
「メグレたてつく」→「メグレと宝石泥棒」という流れだと知り、前後してしまったが読んだ。この犯人は、メグレは弁護側に回る意思を見せていたが、しかし、かなり凶悪では…?2017/04/10

ちび丸

0
★★★★(再読) エピローグが蛇足。無いほうが良い。このシリーズに第何章とかとは別に、エピローグがつくのは珍しい。というか、これだけかも。2015/09/23

康芳英

0
定年まであと数年のメグレを襲うスキャンダルの罠。政府の高官による圧力にもめげず事件の真相に迫っていくメグレの姿はいつもとはちょっと違う感じ。2012/03/24

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