内容説明
二十世紀初頭に斬新で革命的な運動として芸術界を席巻し、あらゆる既成概念を打破しつづけながら新しい思想を追い求めたシュルレアリスム=超現実主義。本書は、その完全な入門書であり、かつ「宣言」をはじめとする重要なテクストを網羅し、貴重な図版を豊富に収録した決定版である。夢、無意識、存在、生―現代のラディカルな出発点を再認識し、新たな躍動へ誘なう衝撃の古典。
目次
シュルレアリスムの道
シュルレアリスム資料集
シュルレアリスム詩選
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どらがあんこ
11
白黒ではあるが所々に作品が載せられていて飽きることがない。ダリの『非合理の征服』など難解な箇所もあるが、ただ述語的な統合を意識し、言葉の一つ一つを噛み締めて読むと心地がいい。読み物としても資料としても楽しめた。2018/11/01
飼い猫泥棒
0
シュルレアリスムの紹介、「シュルレアリスム宣言」、「シュルレアリスム革命」、「シュルレアリスムと絵画」、「絵画の彼方」、「見せる」、シュルレアリスム詩選、人名解説、略年表が掲載されている。訳に難があり読みにくいが、内容は充実している。2016/04/02
むちれお
0
翻訳物だけれども、訳が良くないのか、原文からして解りにくいものなのかは良く解らないけど、とにかく理解するのは容易ではない。でも、文庫本でありながら、絵や写真、デッサンなどがふんだんに掲載されているし、人名解説や年表などがとても充実しているところが素晴らしい。カラーだったらもっとよかったんだけれど。2013/08/19
としん
0
辞書として重宝。2013/01/18
ぱらっぱ
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直訳の翻訳文が多く非常に読みづらいものですが、内容としてはシュルレアリスムの成立、発展に関する入門書として十分です。 でも、翻訳者が30年後に再度読み直してみたらしいが、日本語として生硬な文章や、直訳文そのままで日本語とおかしな表現を何故直さないのか、翻訳者、文庫の担当編集者の良識を疑う。2012/04/08