内容説明
シャーロック・ホームズが巻き込まれた知られざる怪事件。それはケンブリッジ大学トリニティ・カレッジの哲学者、ラッセルからの電報で幕を開ける。 イダイナル ズノウ ヌスマレントス スグコラレタシ ホームズを待ち受けるのは、ヴィトゲンシュタイン、ケインズ、オカルトの帝王クロウリーなど希代の知性たち。ホームズ・パロディの怪作、ここに登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
13
なんと言っていいのか。結局作者がやりたかったことが見えてこない感じでだから何なんでしょうって感想しか・・・。2012/12/01
ぽま
9
一言で言えば、怪作。「実証主義」はホームズの信仰する所であるが、「目の前で起きた怪異」を、特に疑い無く受け入れていく彼の姿には違和感を覚えた。アレイスター・クロウリーなどの実在の人物らを登場させるのは良いとして、「シャーロック・ホームズのパスティーシュ」であるならば、地に足をつけた対決の仕方をしてほしかった。「魔術師」が相手ならばそのタネを解き明かすくらいの。形而上のやり取り云々は、特に求めるところではないのだが。/年代との矛盾や正典との整合性については、かなり逸脱しているので割愛。2012/12/23
ホームズ
3
微妙な作品2002/12/29
臓物ちゃん
0
全員キャラ立ちしすぎて大変なことに2012/07/19
志村真幸
0
Randall Collinsの『The Case of the Philosophers' Ring』(1978年)の翻訳。 ホームズもののパスティーシュだ。ケンブリッジが舞台となっており、バートランド・ラッセル、ホワイトヘッド、ラマヌジャン、ヴィトゲンシュタイン、アニー・ベザント、アレスター・クロウリーらが登場する。 しかし、登場人物は豪華なものの、ミステリとしては物足りない。有名人をホームズとからませるのが主眼か。 2023/10/12