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河出文庫
わが解体―高橋和巳コレクション〈10〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 250p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309420110
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0193

内容説明

私を支えるものは文学であり、その同じ文学が自己を告発する―1960年代末、戦後日本の曲がり角となった大学闘争の渦中にあって、その課題を一身に引受け、自己の在り方を追求した“わが内なる告発”の書!戦後の文学・思想に鮮烈な足跡を残して逝った著者最後の評論。

目次

わが解体
三度目の敗北―闘病の記
死者の視野にあるもの
内ゲバの論理はこえられるか
自己否定について
経験について
死について

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

令和の殉教者

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表題作のみ読了。1960年台末、京大闘争の只中において文学部教員という立場ながら学生側に共感を寄せた筆者のエッセイ。目の前の事件や学生たちへの誠実さと、洞察力、自らもその場に加担しているのだという自覚に満ち満ちた文章である。血で書かれたものとはこういう文学のことなのだ。要約はしないが、コメントに引用を付しておく。コロナ感染者バッシングやSNSの炎上などの外野からの攻撃、自らは態度決定することなく他者を糾弾する傍観者根性が蔓延る現在、これは警鐘の書となるだろう。2020/08/02

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