内容説明
法制局長官、人事院総裁など多忙な公務の傍ら、植物研究家として活躍し、多くのエッセイやボタニカルアートを遺した佐藤達夫。バチカンの燃えるような金盞花、議事堂でこっそりスケッチしたアカンサス、淋しがり屋のわれもこう、牧野富太郎と一緒に眺めた節分草―草花一〇二種への愛をあたたかな文章と繊細な絵で綴った名著、待望の復刊。
目次
1月~3月(福寿草;うらじろ ほか)
4月~6月(耳形天南星;みやまえんれいそう ほか)
7月~9月(むらさきしきぶ;雪の下 ほか)
10月~12月(コスモス;いらくさ ほか)
エッセイ 本棚の可憐な庭(市川春子)
著者等紹介
佐藤達夫[サトウタツオ]
1904年福岡県生まれ。官僚。28年東京帝国大学法学部を卒業、内務省に入省。32年法制局に移る。戦後、日本国憲法の起草に携わり、法制局長官、国立国会図書館専門調査員を経て、62年人事院総裁。74年在職中に逝去。植物研究家としても活躍し、『植物誌』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など多数の植物エッセイや植物画集を刊行。昭和天皇の植物調査にも協力した。妻は料理研究家の佐藤雅子(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うさこ
4
植物模写をしたく、購入。 でも読んでみるとエッセイも素晴らしく、 大好きな一冊に。2023/10/14
takakomama
3
102種の植物の繊細なスケッチと、教養が滲み出るエッセイ。植物への優しいまなざしと愛を感じて、心が安らぎました。息抜きしたい時や、季節に合わせて読み返したいです。著者は法制局長官、人事院総裁だったそうです。2024/03/25
kaz
3
知らない花は絵を見てもやはりピンとこないが、多少なりとも馴染みのある草花は何となくわかるようになってきた。図書館の内容紹介は『法制局長官、人事院総裁など多忙な公務の傍ら、植物研究家として活躍し、多くのエッセイやボタニカルアートを遺した佐藤達夫。草花102種への愛をあたたかな文章と繊細な絵で綴った名著を文庫化。市川春子のエッセイも収録』。 2023/10/04