内容説明
収録作はすべて事実譚である。―明治時代から戦前までにあった、怪談、不可解な事象、猟奇事件を生なましく伝える、怪奇と恐怖のアンソロジー。陰の世界に棲む死霊、描の祟り、首なし事件、事故物件…といった、町や村の出来事に取材した、怖ろしい話を集める。怪異、因縁、宿業、凄惨!二〇〇九年版に、山之口貘の名作「無銭宿」を新増補!
目次
春吉と死霊(大田雄麻)
死馬の呪い(青木亮)
猫の祟り(やみのくれなゐ)
闇の人形師(丸山茂)
猟奇魔(今藤定長)
淫獣(皆川五郎)
生肝殺人事件(高橋清治)
無銭宿(山之口貘)
著者等紹介
志村有弘[シムラクニヒロ]
1941年、北海道生まれ。伝承文学・近現代文学研究者。相模女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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