出版社内容情報
徳島での少女時代、家庭・肉親からの出奔、放浪の日々、父との断絶、男たちとの愛と別れ、文学への渇望と情熱に貫かれた半生。仏の道に導かれ、尼僧となるまでの波瀾万丈の歳月を赤裸々に描くエッセイ。
著者情報
1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。63年『夏の終り』で女流文学賞、92年『花に問え』で谷崎純一郎賞、11年『風景』で泉鏡花賞を受賞。2006年、文化勲章を受章。2021年11月、逝去。
内容説明
あの決断、あの懊悩、あの出逢い、あの別離―。四国徳島の吉野川流域で過ごした少女時代、家族・肉親からの出奔、放浪の日々、男たちとの愛と別れ。そして文学への情熱に貫かれた人生。仏の道に導かれ、「恋の重荷」を下ろし、尼僧となるまでの、激しく燃え続けた波瀾万丈の歳月!
目次
1(昏き闇より―わが回心の記;恋の重荷;世外)
2(放浪について;残された夢;年末行事;都城;失われた日々;烈しい生と美しい死を;「祇王寺日記」;道元と私;流域紀行―吉野川)
3(未知の招き;比叡万緑;大原の尼僧;すててこそ)
著者等紹介
瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。57年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞、61年『田村俊子』で田村俊子賞、63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。73年、平泉中尊寺で得度(法名・寂聴。旧名・晴美)。92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、96年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、11年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。2006年、文化勲章を受章。2021年11月9日、逝去。享年99(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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