出版社内容情報
「私の釣魚大全」」など、若い頃から晩年まで数多くの釣りエッセイ、紀行文の中から選りすぐって収録。単行本未収録作多数。
内容説明
少年時代に熱中した釣りを再開した三十代から河や湖にサケやニジマスを追い、アラスカからカナダ、アマゾン、モンゴルまで幻の魚を求めた。釣りを通して森羅万象を見つめる眼差しは深く澄み、探究心は自然から文明、人間へと広がる。癒やしと冒険へと誘う釣りのエッセイ傑作選。
目次
1 釣りたい(釣りたい;水辺の破滅;クジラを拾う話;自然への希求;一匹のサケに二十年)
2 ミミズのたわごとではない(奥日光・丸沼にニジマスを追う;大いなる鏡を見たり;わが敬愛する三人の釣師;手錠つきの脱獄者;16番クラブ;ミミズのたわごとではない;頁の背後)
3 河は呼んでいる(河は呼んでいる;奇蹟の人;俺達に明日はない)
4 つぎの大物(河の牙;ヒトも魚も…;つぎの大物;母の怒り;北海にオヒョウを釣る;ブラック・バスは雨の湖に消えた)
5 魚心あれば(天才が…;石斑魚;ビギナーズ・ラック;輪廻;内臓料理;魚心あれば)
著者等紹介
開高健[カイコウタケシ]
1930年大阪府生まれ。大阪市立大を卒業後、壽屋(現・サントリー)宣伝部で活躍しながら執筆活動を開始する。58年「裸の王様」で芥川賞受賞。代表作に長編小説『輝ける闇』(毎日出版文化賞)など。ベトナムの戦場や中国、東欧など世界各地を訪ねてルポ、行動する作家として知られた。89年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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