河出文庫<br> 紺青のわかれ

個数:
電子版価格
¥1,078
  • 電書あり

河出文庫
紺青のわかれ

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月25日 17時55分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309418933
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

失踪した父を追う青年、青に溺れる師弟、蠢く与那国蚕―愛と狂気の世界へ誘う十の物語。現代短歌の巨星の傑作短篇集、ついに文庫化。

内容説明

同じ男に想いを寄せた美術家姉弟の悲劇「月蝕」、冥界に迷い込んだ男と禁忌を破り囚われている男の束の間の交感「冥府燦爛」、師と共に蒼の世界を求めた青年に忍び寄る悪意「紺青のわかれ」―。秘めやかな愛に身を捧げ、儚い最期を迎える男たち。現代短歌の鬼才が精緻に煌びやかに織り上げた十の迷宮へようこそ。

著者等紹介

塚本邦雄[ツカモトクニオ]
1920年、滋賀県生まれ。歌人、評論家、小説家。歌誌「玲瓏」主宰。51年第1歌集『水葬物語』でデビュー。三島由紀夫の支持を受ける。以後、岡井隆、寺山修司らと前衛短歌運動を展開し、成功させた。『日本人靈歌』で現代歌人協会賞、『詩歌變』で詩歌文学館賞、『不變律』で迢空賞、『黄金律』で斎藤茂吉短歌文学賞、『魔王』で現代短歌大賞を受賞。2005年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

414
10の短篇を収録。タイトルは「蘭」、「月蝕」、「秋鶯囀」と、一話ごとに文字数を増やしてゆきながら、絢爛たる物語世界がそこに開示されてゆく。言語の煌びやかなること綺羅錦秋のごとく、イメージの豊饒なること定家の歌のごとく。物語の多くは死を内包しながら語られてゆく。またいずれの物語にも華麗な男たちが登場する。そして、彼らはまた男色の道に身を浸しているのである。ことに震撼するほどであったのは「月蝕」か。表題作の連句の妙味も捨てがたいし、他の作品いずれも、これぞ塚本邦雄という佳品ばかり。2022/06/22

buchipanda3

103
著者は前衛短歌の旗手として名を馳せた人物とのこと。こちらはその著者による小説集。奇異で煌びやかで見目麗しい文章、そこに映される奇妙奇天烈ロマネスクな人間関係が織りなす蠱惑的でミステリアスな物語を堪能した。古語風で難読漢字が羅列される独特な文体だが案外読み易い。舞台となるのは上品で優雅なものが多く、美術、文学、美食、秀麗、伝統の描写がその雰囲気を盛り上げる。そんな中、人の業や欲望がもたらした転となる帰結に呆然。それはまさに「容赦のない寂しい焔」。と共に「ソドミュートピア」と記された言葉にどこか合点をした。2022/08/25

ゆう

21
最近千葉雅也氏がTwitter上で、今こそ長野まゆみ作品を評価し直すことが面白いのではないかというようなこと(たしか/定かではない)を呟いていた。その背後に蠢くように潜むものへの接近として、私は塚本邦雄の小説を読んでいるという気がします。単純に面白いなーと思って読んでいるということの方が大事であります。2023/08/13

kieth文

18
最初からとても衝撃を受けた。 そして次々読み進む。どの話も期待を裏切らない面白さにびっくりする。耽美そして奇々怪界!まさかこんな物語だとは思ってもみなかった。 まずなんでこの本を買ったのかな、、、三島由紀夫関連? ずっと積読してて、何となく昨日手に取った。 いつの世も男色は秘め事だったのですね。 四季折々の花や、短歌詠みのしきたりは無知だったけれど、その風情や美しさは楽しめた。どれもこれもラストでびっくりさせられる! これこそ“どんでん返し“の醍醐味なのかな。 あと、人間って深い。2022/09/06

7
んあーーー良、良すぎるゅ……。隅々まで著者の世界観が沁み込んだ絢爛で芳醇な文章は、ずっと味わっていたくなる素晴らしさ。人名も凝ってて綺麗。短編だからか、より毒々しさとなまなましさが際立っている気がする。些か感傷的な愛に溺れる男と、それを冷ややかに見つめる女性たち、善も悪も愛も憎も美も醜も渾然一体となって唯一無二の作品を創り上げる著者の小説、もっと読みたかったな……。特に『父さん鵞鳥嬉遊曲集』の秋名父娘は長編で読みたいくらいすき。2022/09/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19653870
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。