出版社内容情報
かつてFM雑誌とエアチェックの時代があった――元『FMステーション』編集長が語り尽くす、愛と熱狂の80年代FM雑誌青春記!
内容説明
FM雑誌で番組表をチェックしてデッキの前でスタンバイ、カセットテープに録音してカセットレーベルでドレスアップ―かつてエアチェックに熱中したすべての音楽ファンに捧ぐ!音楽業界やミュージシャンの秘蔵エピソード満載、元『FMステーション』編集長が語り尽くす、愛と笑いと涙の80年代FM雑誌青春記!
目次
第1章 FM放送が始まった―エアチェック時代の前夜
第2章 こちら『FMステーション』編集部―後発FM雑誌のドタバタ奮闘記
第3章 FMと番組表とカセットテープ―音楽をエアチェックする時代
第4章 『FMステーション』の黄金時代―『ステーション』読者の思い出のために
第5章 音楽メディアの変貌―CD登場、ビデオ規格戦争、FM多局化
第6章 黄金期の終焉―すばらしき“ラジオ・デイズ”
著者等紹介
恩藏茂[オンゾウシゲル]
1949年、東京生まれ。慶應義塾大学ドイツ文学科卒業。元『FMステーション』編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
126
いや、ホントに読んでてずっと懐かしいステキな気分にさせてくれる素晴らしい一冊でした。ラジオで流れる放送(曲など)をチェックし、カセットテープに'録音'する「エアチェック」の話が、雑誌『FMステーション』を通して書かれています。下手な青春小説を読むより、80年代にラジオに文字通りかじりついていた年代の方々は、きっと間違いなく楽しく読めると思います。LPやLD、VHSやベータの話、マイケル・ジャクソンはもちろんあらゆる懐かしのアーティスト名もたくさん登場します。鈴木英人さんのイラスト、ホントにカッコ良かった。2021/09/24
サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥
91
エアチェックと言う言葉を聞いて「懐かしい!」と思ったそこの貴方!「平成生まれの今年25歳で〜す。」なんて見え透いた嘘は言わないように。(笑)元編集長が語るFMステーションの創刊から盛衰までの四方山話。FMだけでなく、当時のオーディオ機から音楽まで色々と。Fステと言えばやっぱり鈴木英人さんのイラストだよなぁ。あのカセットレーベルは私も愛用してました。カセットデッキのポーズボタンに指を置き、曲が始まる瞬間をドキドキしならがら待っていた昭和の青少年達には実に懐かしい一冊でした。★★★+2021/09/20
おおた
19
FMステーションとラジオが世界の扉を開いてくれたと言っても過言ではない暗い学生時代。本書に触れると、あの判型、鈴木英人の表紙、アーティスト名のシール、カセットテープラベルを切り抜いて曲名を書いてカセットを収めた時の達成感が一気に思い起こされる。今じゃSpotifyにおんぶに抱っこで、小遣いの1/3を出せば毎月何でも聞ける時代が来ると言ってもあの頃の自分には信じられなかっただろう。一つの民俗学としても読めそうな、大衆の音楽受容についての記録でもある。2021/09/28
O-chami
14
80年代、仕事ばかりで過ごしていた30代半ばまで・・・カセットに好きな曲を編集して、ラベルを手書きでドレスアップして、そんな楽しみ・息抜きしか出来なかった時代・・・それを手助けしてくれていたFM雑誌の編集長の回顧録。 ドキュメンタリーなのに青春小説のようでもあり。 BGMは、Phil Collinsで・・・「In The Air Tonight~夜の囁き」🎶~「One More Night」🎶 2022/06/21
Satoshi
14
懐かしくなり購入した。私はFM雑誌を定期購読した最後の世代かと思う。80年代の音楽シーンとその熱気が伝わる回想録だった。2021/11/28