河出文庫<br> しき

個数:
電子版価格
¥792
  • 電書あり

河出文庫
しき

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年03月29日 14時53分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 192p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309417738
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

”テトロドトキサイザ2号踊ってみた”春夏秋冬――これは未来への焦りと、いまを動かす欲望のすべて。超進化系青春小説。

内容説明

クラスのボーイズトーク、ガールズトークに馴染めない高校二年の男子三人と女子三人。恋愛への興味も薄く名付け得ぬ感情を抱いて、ただ互いを視界にとらえあう。そしてある日、星崎と草野の男子ふたりは、夜の公園でYouTube動画“テトロドトキサイザ2号踊ってみた”を流してダンスの練習を始めた―。斬新な文体で十代の心を精彩に描いた傑作。

著者等紹介

町屋良平[マチヤリョウヘイ]
1983年生まれ。2016年「青が破れる」で第53回文藝賞受賞、第30回三島由紀夫賞候補。18年「しき」で第159回芥川龍之介賞候補、19年「1R1分34秒」で第160回芥川龍之介賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

72
町屋良平の小説は、身体性を取り扱うものが多い。ここではダンスだが、あふれる衝動を身体で表出したくなる青年期に、からだとイメージの関係はうまく言葉にできない。16歳の高校生3人の男子と3人の女子がそれぞれの人称で語り、それを俯瞰で見る視点とで描く日常。生の音楽を聞いたり、グループ内の男女がつき合って別れたり、男同士の仲間が踊ったりする際の、無自覚の身体の感覚を手なずけていく過程を描いているのかもしれない。著者のサイン本。2021/01/28

アマニョッキ

48
大好きでたまらない町屋良平さんの「しき」文庫版。解説はなんとわたしの永遠のナンバーワン長嶋有さん。はいもう今年のベスト本入り決定。本作は単行本で読了済みですが、再読の今回…良かった!さらに良かった!初読のあの感動とはまた違うところが胸に刺さりまくった。読みながら何度も何度も長嶋有さんの作品に似ているなと思った。それが町屋さんへの褒め言葉になっているかは分からんけれど、わたしにとってはあの感覚を文章にしてくれる作家さんが世に2人もいるなんて最高としか言いようがない。もう好き。本当に好き。それ以外ない。2020/10/11

Maki

29
貰ったことばを、舌先でころがしてみた春、宇宙のすみっこにおいやった夏、ポケットでさわってみた秋、冬あるひめが覚めて号泣してやっときづいた「わたしあのとき傷付いたんだな」その朝からことばがしぼんでいった。感情を思考しことばにすることがままならない日々がつづいて「春のにおい/春の夜のにおい/春の公園のにおい」とゆうことばを読んだら感情がうごいてことばが生まれそうな気がしてきた。生まれたことばでまた 考えてかんがえて考えつづけることを考える。いつか忘れてしまうとしても。2020/12/19

Shun

28
「1R1分34秒」で芥川賞を受賞される前の芥川賞候補作。高校生男子が友達とダンスの練習に打ち込み、動画投稿サイトの”踊ってみた”動画を目指す青春小説です。若い世代の日常を描き、特徴のある文体や言葉遣いにその未成熟さが表現されているように感じ新鮮でもありました。登場人物は主に男子3名と女子3名ですが、どうやらクラスでは目立たないグループのようだ。しかし所謂非リア充や陰キャという感じでもなく、彼らは自分の好きなものを持ち大数に合わせる卑屈さはない。集団意識に振り回されない健全さが活き活きと羨ましく感じました。2021/02/06

マシマロウ

21
まったく新しいものに出会った、そんな感覚で読み終えた。個性的な表現や独特の漢字と仮名の使い分け、さらには今どきの若い世代の感性を丁寧に描写しようとするその文学に対する熱量、全てが新しかった。だから冒頭のところではなかなか小説世界に入り込みづらかった。新しい文体に出会ったのだ。そんな感覚を覚えたのは村上春樹氏の文体に出会った時以来かもしれない。同時代的の出会いあった村上氏と違い、世代格差をに戸惑いつつの町屋良平、もし若い頃の感性を持った状態で出会えたならどんなにこの小説が輝いて見えただろうかと想像するのだ。2024/02/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16659511
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。