河出文庫<br> 復員殺人事件

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河出文庫
復員殺人事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309417028
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

異様な復員兵の帰還、直後の殺人事件、5年前の轢死事件、さらなる殺人事件、その関連、犯人は? 巨勢博士活躍推理長篇!

内容説明

昭和22年9月、小田原の成金倉田家に、白衣姿の異形の傷痍軍人が現れた。片手片脚、両眼がつぶれ口もきけないその男は、外地から復員した倉田家の次男安彦と思われたが、その翌晩、倉田家を惨劇が襲う。そして、五年前の倉田家長男親子の轢死事件が浮上する―。安吾の途絶作を、名匠高木彬光が巨勢博士の活躍で見事に完成させた傑作。

著者等紹介

坂口安吾[サカグチアンゴ]
作家。1906年、新潟市生まれ。東洋大学印度哲学科卒。「風博士」「黒谷村」でデビュー。戦後、「堕落論」「白痴」などを発表、無頼派・新生日本の旗手として活躍。代表作に、「桜の森の満開の下」「不連続殺人事件」(第2回探偵作家クラブ賞)、「信長」「安吾巷談」など多数。1955年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sashi_mono

20
諸事情で未完成のままになっていた安吾の探偵小説を、高木彬光が書き継いで完成させた「巨勢博士シリーズ」の第二弾。前半に比べると後半の尻すぼみ感は否めないが、小説の構想を高木氏が端から練ったわけではないので致し方ないところ。気になったのは作中で重要な役割を果たす「手形」の存在。そもそも登場人物が手形を準備する動機の必然性がとぼしいように感じられたのたが・・・。2020/04/07

Wan-Nyans

19
★★★☆無頼派作家・坂口安吾の未完成原稿に、推理界の巨匠である高木彬光氏が書き足して完成させた長編推理。時代は終戦間もない昭和22年だが、元原稿も古臭くないし、カタカナを多用して読みやすい。書き足された「続編」も文体をマネテ書いた高木氏の苦労が読み取れるし、安吾の意図をアルイミ無視して創作された部分も自分としては楽しめた。ただ、偉大な坂口安吾の完コピはゼッタイにムリだし、読んでいて違和感が無いとは言えないが、セイイッパイの努力は認めたい。安吾の頭にあった本当のケツマツを知ることは叶わないのだから(^^)2019/09/15

宗次郎

18
坂口安吾と第二回探偵作家クラブ賞を争い、そしてその刺青殺人事件を安吾にボロクソに否定された高木彬光が本書の続編を書くとはなんの因果か。安吾が書いていたらどんな結末になったのか非常に気になる。ページ数も倍ぐらいになりそう。目が見えない人間がどうやって字を書いて筆談したのか気になる。2019/09/13

kinshirinshi

15
坂口安吾の未完の推理小説を高木彬光が完成させたもの。探偵は巨勢博士、語り手は作家の矢代という、『不連続殺人事件』のコンビが再登場する。高木編では、大矢警部の性格や口調が変わっていたり、安吾のカタカナの真似がくどいなど、気になるところはたくさんあるけれど、とりあえず完成させてくれてありがとうと言いたい。でもやはり、安吾自身による結末も読みたかったな。2021/07/28

Kotaro Nagai

14
本日読了。本書は安吾が1949年に連載したものの急逝したために中断された作品を高木彬光が完成されたもの。全体の3分の2程度が安吾、後半が高木彬光。探偵役は不連続殺人事件の巨勢博士。高木彬光は違和感なく引き継いで進めている。謎を解くのは神津恭介ではなく、他人が創造した巨勢博士である。これを前後の違和感なく完成させる手腕は見事というほかはない。安吾が創造した巨勢博士の個性あふれる推理が高木彬光の手によって書き継がれる奇跡の作品と思う。2019/09/08

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