河出文庫<br> 日本の偽書

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河出文庫
日本の偽書

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  • サイズ 文庫判/ページ数 192p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309416847
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0121

出版社内容情報

いまだ古代史への妄想をかき立てて止まない偽書、『上記』『竹内文献』『東日流外三郡誌』『秀真伝』。その魅力と謎に迫る。

内容説明

記紀以前の歴史を記述した偽書の意味とは?超国家主義と関わる『上記』、同じく竹内巨麿という教祖が伝えた『竹内文献』、東北幻想が生んだ『東日流外三郡誌』『秀真伝』、聖徳太子撰の最古の国史と触れこんだ『先代旧事本紀』など、物議を醸した“太古文献”が夢想した超古代史の共同幻想に挑む。

目次

1 人はなぜ偽書を信じるのか(歴史の偽書だけが生き残った;偽書には正史にない魅力が ほか)
2 超国家主義者と二大偽書―『上記』と『竹内文献』(超国家主義者と『上記』;内務卿大久保利通に上呈 ほか)
3 東北幻想が生んだ偽書―『東日流外三郡誌』と『秀真伝』(東北の風土には怪しげな伝説の土壌があるのか;盛岡市のマルコ=ポーロの像 ほか)
4 「記紀」の前史を名のる偽書―『先代旧事本紀』と『先代旧事本紀大成経』(本邦初の史書は『先代旧事本紀』?;『古事記』をしのぐ影響力 ほか)
5 偽書の何が人をひきつけるのか(人をひきつける不思議なもの;二つのキーワード ほか)

著者等紹介

藤原明[フジワラアキラ]
1958年、東京都生まれ。出版社編集勤務の後、ノンフィクションライターに。評価の定まらない史料や怪しげな伝承・文献などが一人歩きする経緯について、独自に研究を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

62
日本の偽書について論じた一冊。紹介されているのは『上記』に『竹内文献』、『東日流外三郡誌』に『秀真伝』、『先代旧事本紀』と偽書を語るうえで外せない鉄板中の鉄板。ただ内容は紹介されておらず、成立状況や当時の心情などが中心となっているため、どうしてもある程度この分野を読んだ事がないと辛い内容となっている。個人的には『竹内文献』の内容をもう一回読んでみたかったけど。著者の興味がそれらにあるためかその部分に関しては教えられる事大だったけど、やはり興味があるのは内容と影響なのでちょっと隔靴搔痒な感が否めなかった。2019/05/21

ゲオルギオ・ハーン

24
日本の偽書について知名度が高いものを紹介し、なぜ有名になったか、偽書とされる根拠はなにか、偽書とされても一部で支持する動きがあるのはなぜかというところを説明している。偽書だと馬鹿にすることは簡単だが、本書は思想的な面から考察することで偽書について調べることに意味を見出だしていて興味深い。個人的に一番気になったのは『東日流外三郡誌』筆跡が発見者と一致することやそもそも家の天井裏から出てきたという漫画みたいな出自ながら古代史の不明瞭な点に踏み込んだ内容で知名度と支持を集めたのが面白く感じた。2021/12/09

おの

13
図書館本。最初は良かったのだが、古史古伝の中身より成立とか著者にフォーカスしてて途中下車。誰が書いたかは偽書判定に大切なのかもだけど、個人的に面白くないのだわ← 古史古伝本体を読んでから再読したら何か変わるかも?2024/02/04

筑紫の國造

10
「上記」「竹内文献」など、日本の有名な偽書についてかなり学問的に考察した本。本書は単純に偽書が偽書である理由を語るのではなく、「なぜ作られたか」「誰が作ったか」など、一歩踏み込んで偽書の成り立ちや変遷などについて考察しているのが特徴。歴史学はもちろん国文学などの学術論文の成果まで取り込み、極めて冷静に偽書について論じている、質の高い著書だと思う。さらには「偽書研究」の基礎的な問題点まで考察している。そもそも呼び方すら定義が曖昧な今分野だが、著者が学術の分野に結び付けようとしている成果は出ているだろう。2019/11/29

うさぎや

9
偽書ができるまでの過程がなんとも面白い。元ネタがはっきりしないものがあるというのも興味深い。2019/06/10

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