出版社内容情報
わたしとトモは週に一度、地元のラジオ番組でパーソナリティーになる――新内眞衣(乃木坂46)さん感動!の青春小説。
内容説明
地元のラジオ局で番組をもつ、高校3年生の華菜と智香。智香の声が好きでラジオに誘った華菜は、東京に行く日をひたすら夢見て、退屈な学校生活をやり過ごしている。リスナーを増やしたいとがんばる華菜だったが、ある日、収録中に突然、智香から番組を休みたいと告げられて…未来への夢がすれ違い始めた二人の友情を描く、せつなさ120%の青春小説。
著者等紹介
加藤千恵[カトウチエ]
1983年北海道旭川市生まれ。歌人・小説家。2001年、歌集『ハッピーアイスクリーム』で、高校生の時にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
66
特別になりたいと願い、友人とラジオ番組を自作し続ける「わたし」。女子高生としては少し幼い、自己中心的で夢ばかり見ている彼女は、しかし共感ができる人物造形ではないだろうか。誰が正しく、誰が間違っているというジャッジがまだ下されない年頃。胸が痛くなる。2019/05/11
ピロ麻呂
35
ラジオパーソナリティの女子高生を描く青春小説。高校生だと受験が近づくにつれて好きなことができなくなる。でも、勉強が全てじゃない!好きなこと、没頭できる何かがあるなら、その情熱が冷めないうちにそちらも頑張って欲しいなぁ。人生を振り返って、今の学生にそう伝えたいと思いました(^^)2019/05/22
かば
20
面白いとは思わなかったが、ゼロ年代初頭の空気感を完璧に再現しており、その手腕は評価。2019/05/12
ほっしー
19
地元ラジオ局で番組を持つ高校生の華菜と智香。ある日智香から番組を休みたいと告げられ苦悩する華菜の視点から描かれた青春小説。著者と世代も地元(北海道)も同じなので馴染みのフレーズ(aiko、びっくりドンキーなど)が出てきて懐かしい気持ちになった。メッセージが1通も来ないとかリアルな描写もあってコミュニティラジオって大変だなと思った。もう1編の『青と赤の物語』は物語が一切禁止された世界で、密かに物語に触れることで救われる男子(青)と女子(赤)の話。こんな世界が来ないようにしなければならないと思った。2019/06/09
ヨー
7
よかった♪2021/04/08