出版社内容情報
ある日、僕は「脳」だけになった……何てことをしてくれたんだ! 十メートル四方の部屋を舞台に繰り広げられる前代未聞の衝撃作!
内容説明
日本の脳研究の最前線を走る医師・本郷を襲った突然の自動車事故。気が付けば彼は一筋の光もない暗闇の中にいた。感覚のない身体、無限にも感じる時間、そして恋人・秋子への想い…次第に彼の精神は、恐怖に押し潰されそうになる。やがて彼は、自らの置かれている驚愕の状況を知り絶望する。「何てことをしてくれたんだ!」―突然の刑事の来訪で揺れるK大学医学部脳神経外科研究棟三〇五号室を舞台に、衝撃の物語が幕を開ける!
著者等紹介
高嶋哲夫[タカシマテツオ]
1949年岡山県生まれ。慶應義塾大学工学部卒業、大学院修士課程修了。日本原子力研究所研究員を経て、カリフォルニア大学に留学。90年『帰国』で北日本文学賞、94年『メルトダウン』で小説現代推理新人賞、99年『イントゥーダー』でサントリーミステリー大賞・読者賞、2006年井植文化賞、17年『福島第二原発の奇跡』でエネルギーフォーラム賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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