出版社内容情報
BL愛好家サンキュータツオがBLと縁遠い男春日太一にBLの魅力を徹底講義! 『俺たちのBL論』を改題、特別編を加えた決定版!
はじめに
第一部《基礎編》 男がBLへの誤解を解く
第一章 男が語る「BLとはなんぞや!」
第二章 男がBLに目覚めるとき
第二部《応用編》 男がBLを読む
第三章 男がBLを読んでみたら……
第四章 男がBL思考をケーススタディしてみる
第五章 男が妄想に挑戦する
第三部《解脱編》 男がBLに欲情する
第六章 男はBLに評論されている
第七章 男はBLの絡みをどう楽しめばいい?
終章 《着地編》 男と「腐女子」の関わり方
《文庫特別編》 ボクたちとBLのその後
その一 『ゴッドファーザー』に胸キュン
その二 2018年 BLの現状
その三 ボクたちの百合論
その四 二次元と三次元
BL文献案内
ケーススタディシート
サンキュータツオ[サンキュータツオ]
著・文・その他
春日 太一[カスガ タイチ]
著・文・その他
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
62
いやもう何ていうか…尊い…何と学術価値の高い本!男同士がBLを語るという点で最初は「え…」と引き気味でしたが、男性目線で分析して分解するからこそ、そうかだから楽しかったのかとか、自分に腐女子の素質があった理由(←)などが超絶面白おかしく知れて控えめに言って最高な本でした。タツオさんの注釈、思いが溢れんばかりで長すぎるんですがそれがめっっっさ面白い。そして何より春日さんが開眼していきタツオさんのテンションが爆上げしていくサマは爆笑をこらえきれない。春日さん、ググったら超イケメンじゃないですか…内容萌え。2019/02/20
さおり
46
「やおい」と言われて頭に浮かぶのはUFO特集の時出てくるおじさんでしかない、そんなBL初心者の私にも分かりやすい「日本最後の秘境」BL解説本。男二人が熱く語っているため女の私には難しい視点もありますが、読んでいくとどんどん性別なんて些末な問題は関係なくなっちゃうのですよ。関係ないというか、むしろジェンダーについて考えすぎて3周位してどうでもよくなると言うか。これはもうね、すごいですよ。野球の楽しみ方さえも変わってしまうかも。久々に、死ぬまでの時間が足りないと感じています、今。「BLメガネ」最強。2018/11/22
瀧ながれ
25
単行本既読。文庫特別編が追加されてたいへんお得な、と思ったんだけど、注釈の文字が細かいのが辛いです。どうにかならんかったのか…。改めてつくづく、BLとは奥の深い(むしろ底が見えない)知的遊戯で、自分たちは楽しんでいるのだから、無理に理解してもらわなくてもいいよ、て世界だなあ。巻末のドラマ「おっさんずラブ」に関するあれこれ、それによって変質しつつあるBLの姿については、考えさせられました。読みながら自分の趣味嗜好を振り返る一冊でもあります。先の感想にも書きましたが、わたしはすっかり「母」の心境ですな。2018/11/23
マシュ
17
「腐とは余白の補完の知的遊戯」「なぜ男と男なのか」BLに開眼し理論的に分析している腐男子サンキュータツオ氏が、時代劇研究科の春日太一氏にレクチャーするという、対談形式の本。私も1500冊以上のBLを読んできて毎日拙い感想をココに書いているけど、内面から溢れ出るBL愛をちっとも表現できないし、己のBL嗜好の把握すらできていないので、是非参考にしたいと。すんごい面白かった!!!世の中の腐女子にも色々ある事を知り、腐沼はやはり底なしだと再確認。第一章の基礎編で、自分で整理整頓出来なかった部分がスッキリ。→続く2019/07/08
kei-zu
14
春日太一氏の時代劇評は、これまで結構読んできました。本書では、サンキュータツオ氏にBLを指南された春日氏がBLから時代劇を読み解く展開が読みどころ。「男と女」だと、純粋な関係性が描きづらいとの指摘はわかるが、想像力が貧困な私には、消しゴムと鉛筆の関係を想像するのは、ちょっと難しい(^。^;)2023/10/13