出版社内容情報
怪獣惑星で発生した人気怪獣の密室殺人。全住人が嘘をつけない天国惑星で生じた連続殺人。事件解決に動きだす、名探偵ノーグレイ!
内容説明
怪獣惑星で発生した人気怪獣の密室殺人。罪を犯すことが不可能な天国惑星で起きた連続殺人。全住民が脚本どおりの生活をおくる演劇惑星で生じた劇中殺人…極秘に事件を解決するために招かれるは、宇宙探偵ノーグレイ!名探偵は五度死ぬ?奇想天外な結末が待つ、宇宙ミステリ作品集。
著者等紹介
田中啓文[タナカヒロフミ]
1962年、大阪生まれ。神戸大学卒。93年、「落下する緑」が鮎川哲也編『本格推理』に入選。同年、『凶の剣士』(刊行時に『背徳のレクイエム』と改題)が第2回ファンタジーロマン大賞に入選。2002年、「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第33回星雲賞日本短編部門、09年、「渋い夢」(『辛い飴』所収)で第62回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。ミステリ、SF、ファンタジーと様々なジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MICK KICHI
80
馬鹿馬鹿しい設定とそんなアホなという結末がクセになる連作短編集。ゴ〇ラに似た怪獣が住む惑星キンゴジ(笑)、宗教戒律で縛られた惑星パライソ、全住民が演劇を演じる惑星エンゲッキetc。マニアックで風刺に溢れた異世界で不条理な依頼を解決する宇宙探偵ノーグレイの活躍。オチが毎回付くのがミソで、アレレそんなはずはないでしょ?の連続が最後に収束する果ては...。心の広ーいSF・特撮ファンにはオススメです。私は大好きですこういうの。2018/11/17
nemuro
36
既読は『笑酔亭梅寿謎解噺1 ハナシが違う!』(根室時代、2009年1月読了)から『こなもん屋馬子』(芦別時代、2012年9月読了)、『こなもん屋うま子 大阪グルメ総選挙』(網走時代、2014年11月読了)、『漫才刑事』(2度目の函館時代、2016年11月読了)まで4冊。全5巻の<謎解噺>シリーズは(2009年1月の読書メーター登録前に)3巻まで単行本で読んでいた。「怪獣惑星キンゴジ」から「猿の惑星チキュウ」まで奇想天外な宇宙ミステリが5編。発想豊かで面白い。本棚では未読の16冊が出番はまだかと待っている。2023/07/16
しましまこ
23
そんなアホな、と突っ込みつつ読む楽しさ!帯まんまじゃないか~。田中先生好きだー!2017/11/19
み
22
さくさくと♪各話の最後と次の話の頭に、ハテナ?が浮かびつつ読み進めて、最後にふ〜む。このせいでちと読みにくかった(>_<)2018/05/04
マッちゃま
21
これまた氏らしい、まるで特殊設定ミステリ風…という括りだけでは言い表せれないブラックユーモアに満ちたSFチックなエンターテインメント小説(長っ!!)主人公は宇宙探偵ノーグレイ。同族同士では決して争わない、その星最強の怪獣の殺獣事件、モーゼの十戒を破らない天国めいた星での殺人、輪廻転生が約束された星での死者からの襲撃、国民全てに演劇を強制する星でのクーデター、ラストは地球に現れた謎の猿人騒動をノーグレイが解決する?まあ〜肩肘張らずニヤニヤしながら読む話しでした。2017/12/28