河出文庫<br> 動きすぎてはいけない―ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学

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河出文庫
動きすぎてはいけない―ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309415628
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0110

出版社内容情報

接続過剰の世界に風穴を開ける「切断の哲学」――異例の哲学書ベストセラーを文庫化! 付録*千葉=ドゥルーズ思想読解の手引き

内容説明

全生活をインターネットが覆い、我々は相互監視のはざまで窒息しかけている―現代の「接続過剰」から逃走するチャンスはどこにあるのか?従来「接続を推進する」ものと見なされがちだったジル・ドゥルーズの哲学を大胆に読み替え、「切断の哲学」を提示した本書は、人間の弱さや「有限性」をこそ思考する、世界的に特異な「生成変化論」である。巻末には千葉=ドゥルーズ思想を読み解くための手引を付す。異例の哲学書ベストセラー、文庫化。紀伊國屋じんぶん大賞2013/第5回表象文化論学会賞受賞。

目次

序―切断論
第1章 生成変化の原理
第2章 関係の外在性―ドゥルーズのヒューム主義
第3章 存在論的ファシズム
第4章 『ニーチェと哲学』における“結婚存在論”の脱構築
第5章 個体化の要請―『差異と反復』における分離の問題
第6章 表面、深層、尿道―『意味の論理学』における器官なき身体の位置
第7章 ルイス・ウルフソンの半端さ
第8章 形態と否認―『感覚の論理』から『マゾッホ紹介』へ
第9章 動物への生成変化
エピローグ―海辺の弁護士

著者等紹介

千葉雅也[チバマサヤ]
1978年生まれ。哲学/表象文化論。博士(学術)。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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シッダ@涅槃

45
疲れたが、心地よい疲労感。なんども「難解だ」と呟いたし、実際助けも仰いだ。ただ今のこの感覚は優れた大長編小説を読んだあとに近い。◆レビューめいたものを書こう。本書を十全でないながらも理解するには、ある程度現代思想のリテラシーがなければ厳しいと思う。僕は著者の近作『勉強の哲学』や國分功一郎『ドゥルーズ原理』、東浩紀『存在論的、郵便的』を曲がりならも読んだ経験があるから読めた。特に『ドゥルーズ原理』は同じドゥルーズ=ヒューム主義者という観点にページを割いている。あと多少のフランス語の知識。 2017/10/29

サゴウ

40
ドゥルーズのこともよく知らない状態で読んだ。すこぶる難しかったけど、言わんとすることは同じ著者の本を数冊読んでいたので伝わってきた。これまで切断はよくない状態だと認識していたみたいだが、本書を読んでむしろ肯定的に捉えるようになった。2023/08/16

ころこ

35
リゾームに代表されるドゥルーズの一般的イメージは接続ですが、リゾームはまた、切断の原理であるという異なるドゥルーズ像を提示します。本書では、大きく分けて3つのことが行なわれています。①非意味的切断や複数の別のしかた(多様なめちゃくちゃさ)でなされる生成変化の哲学的意味を分析哲学の文脈で考察しています。②ドゥルーズにおけるベルクソン的な構造主義的ホーリズムは否定神学的な全体性だと批判し、ドゥルーズにおけるニーチェ解釈を元にして、著者の屈折した単独者としての存在論を展開しています。ユーモアへと向かい、イロニー2019/02/24

しゅん

26
博士論文だから当然なんだけど、想像以上にアカデミックな言語体系の中で書かれていて、読むのにかなり難儀したし、実際途中から論理の流れを追うのは諦めた。リゾーム化して無限につながるドゥルーズと、それを切断していくドゥルーズの二面性をどう位置づけてどう実践的に役立てていくかという問題意識だけはつかめたが、要再読。千葉氏は別のところで、生産的に動きすぎる自分にどう歯止めをかけていくかという実存的問題が書く動機になっていると書いていたけど、その気持ちはわかる気がする。非生産性をどう人生と結びつけるかという難題。2017/12/20

かふ

23
ドゥルーズと一緒で言葉が専門(特殊)すぎて半分以上わからなかったのだが、わかるところで収穫はあった。それまでのドゥルーズ解釈は、ベルグソンの持続という概念で世界と接続していく中で関係性のシステム(構造)に組み込まれてしまった。それをヒュームの切断という概念で読み直しを図ろうとするのである。持続/ 切断。スラッシュ/ がポイントで切断を表す。それは二項対立ではなくて生成変化を表す。2021/06/15

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