出版社内容情報
いかないでよ、チャイ――。かけがえのない家族として、二匹の猫と寄り添う日々。チャイとの別れを描いた、文庫版書き下ろし収録。
内容説明
いかないでよ、チャイ。頼むから、そばにいて―。縁あって出会った二匹の猫たち。チャイとの二人暮らしから、夫と娘、ミーミーが加わった二十二年間。かけがえのない家族として猫たちと一緒に生き、哀歓を共にする日々を綴るエッセイ。チャイとの別れを描いた文庫版書き下ろし「最後の夏」を収録。
目次
人見知りの猫
うちの猫になる
優しい雌猫
チャイの恋
雪国の猫ら
事件
彼と犬
始まりの点
距離
ありがとう、ごめんね
ミーミーを抱き上げて
二匹で覚える
早く出てきて
通院
あるがままの優雅さ
最後の夏
著者等紹介
谷村志穂[タニムラシホ]
1962年、北海道生まれ。北海道大学農学部にて動物生態学を専攻。90年、『結婚しないかもしれない症候群』がベストセラーとなる。2003年、『海猫』で島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろ
22
チャイ(猫)と谷村志穂さんとの二人暮らしからスタートし、結婚して二人と一匹の暮らしになり、娘さんが生まれて三人と一匹の暮らしになり、ミーミー(猫)が加わって三人と二匹の暮らしになった、22年間を綴ったエッセイ。これまで猫との暮らし書いたエッセイをたくさん読んだが、これほど心に迫るエッセイはなかったと思う。欲を言えば、チャイとミーミーの写真がもっと多く掲載されていれば嬉しい。全ての猫好きさんにお勧めします。最後は号泣です。2018/12/16
むつこ
19
独身時代から一緒の愛猫チャイが老年期を迎え、伝えたくなったと語る素敵なエッセイ集。我が家にも猫がいるが同じように猫ならなんでもよかった「言葉もなしに響き合う時間」に私の心も柔らかで温かくほぐれて静かに共感。飼い主と猫の関わり方は色々だけど同じ猫好き仲間だと思うと同士のようだ。オススメです。2019/03/25
すぎやま
3
お気に入りさんの感想が気になって読みました。数年前実家の近くに捨てられた子猫を拾って貰い手を探したけれど誰も見つからなくて。すでに3匹飼ってる親友が好意で飼ってくれることになった。その名前がチャイ。そんな思い出があるからタイトルがもう読むしかないと感じた。読んで見たら本当に読んでよかったと思う。ただかわいいから飼うんじゃない。一生の付き合いをする覚悟が必要。ペットを飼うってそういうことだよなって改めて思った。チャイの飼い主にもすぐにオススメしたけど、読んでくれたらいいなあ。2017/08/31
kan416
1
猫と作家さんの物語。言葉遣いや表現力に圧倒。最後は、わかっていたけれど、それ以上に号泣。猫の気持ちと作者の素直な思いが交錯している素晴らしい1冊。今年1番。2017/12/13
20ccmsv6
0
表紙の絵とタイトルだけで即買いした本だったけれど、やっぱりこういう本は共感しすぎてダメだー。涙なしには読めない。全猫好き女子に読んでもらいたい。2018/04/15