河出文庫<br> カネと暴力の系譜学

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河出文庫
カネと暴力の系譜学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 200p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309415321
  • NDC分類 311
  • Cコード C0110

出版社内容情報

生きるためにはカネが必要だ。この明快な事実から国家と暴力と労働のシステムをとらえなおして社会への視点を一新させた歴史的な名著

萱野 稔人[カヤノ トシヒト]
1970年生まれ。哲学者。津田塾大学教授。著書『国家とはなにか』『暴力と冨と資本主義』など。

内容説明

「生きていくためにカネが必要だ」この単純な事実から出発して社会を動かす二つの力=カネと暴力を中心にすえると国家・資本主義、そして労働が新しいかたちで見えてくる。それらの戦慄すべき本質をあきらかにして二十一世紀の思想家の誕生を告げた、いまこそ読まれるべき名著が復活。

目次

第1章 カネを吸いあげる二つの回路(カネを手に入れる四つの方法;二つの“権利”―暴力とカネ)
第2章 国家と暴力について(国家とヤクザ組織の同一性と差異;国家はなぜ合法的な暴力を独占できるのか;合法性と正当性;暴力をめぐる価値判断と思考)
第3章 法的暴力のオモテとウラ(法と例外;非公式暴力の活用;規律・訓練と法の外)
第4章 カネと暴力の系譜学(所有の起源;資本主義の成立と所有の変容;国家と資本主義のあいだ;労働の成果を吸いあげる運動の機能分化)

著者等紹介

萱野稔人[カヤノトシヒト]
1970年生まれ。哲学者。津田塾大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

59
この著者のヤングアダルト向け本からこちらを手に取る。率直な言い方で紛らわしいジャーゴンを避ける論考は好ましい。ドゥールーズ/ガダリの引用が多いが丹念に解説してあり論を追うのは容易い。国家は圧倒的な暴力を持つ唯一合法の存在であり、暴力の権利を駆使してきた。そしてそこから労働の権利、効率よくカネを獲得するようになったと。古いとされる暴力の概念と歴史上の例を丁寧に解説。資本主義は国家から脱却することは不可能と語る。当たり前とする既存の国家の意味合いに揺さぶりをかける刺激的で明快な本だ。おすすめ。2017/06/22

ころこ

11
暴力を道徳的に分析しない点に、優れた哲学的思考をみます。2章では、国家の税とやくざのみかじめ料との違いから、国家の権力とはどの様に成立するのかということを、アーレントとホッブスを対置させて考えます。権力と暴力の関係を分離して考えるアーレントでは、権力の行使に道徳的な判断が混入してしまうことで、政治的な権力行使がより分断を際立たせてしまうと言います。他方、ホッブスの見解では、やくざと国家の暴力は同質出、単に力の格差だと言います。道徳的な価値をカッコに入れ、それらの合法性の差を問題にすることにより、国家内部に2017/10/14

∃.狂茶党

3
フーコーや、ドゥルーズ&ガタリなどを引用し、切り分けていき、権力あるいは利権の足場となるものを語っていく。 引用文は結構あるけど出典は少ない。 元ネタを読んだ方がいいかなどとも思ったのですが、いささか軽いけれど、(物理的にもこの本は軽い)大変シャープな語り口で、入口として良いものだと思います。 ただ、先行する本を元に編んだだけで、統計などの資料独自情報などが出てこないんでものたりない点も。 テキ屋の治外法権を何が保証しているのかってのは、この本の中で小さな話題ですが、この本全体を捉えるものに思える。 2022/01/27

まあい

3
なぜ国家は暴力を独占できるのか? 国家が強いからだ。なぜ国家は租税を強制できるのか? 国家が強いからだ。国家から資本主義が出現し、資本主義と国家が分離し、機能分化しながら共存する。そのような国家と資本主義の生成プロセスが理論的に、かつ簡明に説明される。2017/05/26

マッキー

2
今回は感想というより要約になってしまった。 以前国家は暴力の実践を通じ、労働を組織化し、その成果を吸い上げていたが、労働の組織化を代わりに行うようになったのが資本である。しかし、資本は暴力ではなく、富への権利(カネやモノの所有権)を使いそれを行なっている。 そして資本主義が社会に確立するにつれ、国家は労働の組織化を資本に任せ、暴力の実践つまり暴力の権利(国家のみが持つ正当な暴力行使)に基づいて富(税)を徴収し法的秩序を維持することに特化する。2019/10/25

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