出版社内容情報
39歳で逝った天才作家が、全共闘運動と自己を?わが内なる告発?として追求した最後の長編エッセイ。闘病の記を含む思想的遺書!
高橋 和巳[タカハシ カズミ]
1931年生まれ。1971年に39歳で早逝した小説家、中国文学者。『悲の器』で第1回文藝賞受賞。著書に『我が心は石にあらず』『邪宗門』『日本の悪霊』『わが解体』ほか多数ある。
内容説明
私を支えるものは文学であり、その同じ文学が自己を告発する―一九六〇年代末、助教授として京大紛争の渦中を生きた文学者が、死に至る闘病生活のなか、「その全過程を完全に、書ききったとき、まぎれもなく、私自身は解体する」という自覚のもと、当時の全共闘運動と自己の在り方を“わが内なる告発”として追求した、思想的遺書とも言うべき著者最後の長編エッセイ。表題作ほか、母の祈りにみちた闘病の記「三度目の敗北」などを併録。
目次
わが解体
三度目の敗北―闘病の記
死者の視野にあるもの
内ゲバの論理はこえられるか
自己否定について
経験について
死について
著者等紹介
高橋和巳[タカハシカズミ]
1931年生まれ。1971年に39歳で早逝した小説家、中国文学者。『悲の器』で第1回文藝賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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