出版社内容情報
永遠に美少年なるもの、A感覚、ヒップへの憧憬…タルホ的ノスタルジーの源泉。恩田陸、長野まゆみ、星野智幸各氏絶賛シリーズ第2弾
稲垣 足穂[イナガキ タルホ]
1900-1977 大阪生まれ。キカイ、飛行機、星月を愛し、宇宙論、A感覚を語る「エッセイ的小説、小説的エッセイ」は三島由紀夫をして「昭和文学のもっとも微妙な花の一つ」と言わしめた。
内容説明
永遠に美少年なるもの、A感覚、ヒップへの憧憬はタルホにとって真の自由の希求にほかならず、ヒコーキや宇宙へとつながるタルホ的ノスタルジーの源泉でもあった。表題作は、少年愛に関する古今東西の実例や文献を渉猟し、性愛論にとどまらないA感覚の形而上学に独自の美学をうちたてた記念碑的集大成である。その入門編ともいうべき三篇を併録。恩田陸、長野まゆみ、星野智幸各氏推薦!「21世紀タルホスコープ」第2弾。
目次
1 A感覚とV感覚(澄江堂河童談義;A感覚とV感覚;異物と滑翔)
2 『少年愛の美学』(幼少年的ヒップナイド;A感覚の抽象化;高野六十那智八十)
著者等紹介
稲垣足穂[イナガキタルホ]
1900年‐1977年。大阪生まれ。佐藤春夫に“一千一秒物語”を送って知遇を得、横光利一にも評価されるが、佐藤と袂を分かって文壇を離れ、放浪生活に入る。のちに三島由紀夫、澁澤龍彦らによって再評価され、その後も作家をはじめ熱狂的愛読者が多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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