河出文庫
カタカナの正体

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  • サイズ 文庫判/ページ数 227p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309414980
  • NDC分類 811.5
  • Cコード C0181

出版社内容情報

日本語にとってカタカナとは何か? 誕生のドラマからカタカナ語の氾濫まで、多彩なエピソードをまじえて綴るユニークな日本語論。

山口 謡司[ヤマグチ ヨウジ]
1963年、長崎県生まれ。大東文化大学准教授(中国文献学)。著書に、『日本語の奇跡』『ん』(以上、新潮新書)、『てんてん』(角川選書)、『迷いが晴れる論語の読み方』(幻冬舎)など。

内容説明

カタカナ・ひらがな・漢字を使い分けるのが日本語の特徴だが、カタカナはいったい何のためにあるのか、どのような役割を果たしてきたのか―。奈良時代にまで遡って日本語の歴史をひもとき、多彩なエピソードをまじえながら綴るユニークな日本語論。日本語の日本語らしさを支えてきた“カタカナ”の正体とは?

目次

第1章 日本語はかわいい!
第2章 “カタカナ”は疑似の文字
第3章 言葉と祈り
第4章 円仁とカタカナ
第5章 正しく読めるか
第6章 “カタカナ”と“ひらがな”の世界
第7章 南蛮渡来の地平線
第8章 江戸に言葉の花が咲く
第9章 カタカナ語論

著者等紹介

山口謠司[ヤマグチヨウジ]
1963年、長崎県生まれ。大東文化大学文学部准教授。博士(中国学)。フランス国立高等研究院大学院に学ぶ。英国・ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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わ!

2
ある日古本屋でふと見つけた。価格は150円。「カタカナの話」ということもあり、なんだか簡単に読めそうに思えたのだ。しかし、私は何度、このトラップに引っかかれば気がすむのだろうか。そう、既に「五十音図の話」を読んだ時に気付かされたはずなのだ。日本人に向けた日本語の仮名の話は簡単ではないのだ。結果的に日本語の「仮名」には、悉曇学や音韻学が付き纏い、それらには、日本仏教の歴史が付き纏うのである。でも円仁さんの話を一番詳しく知る事ができた一冊だったかもしれない。だから面白かったのではあるが…こんな内容だったとは?2021/10/12

てっちゃん

1
仏教とカタカナの話に終始した感がある。あとがきにもあったような、外来語をどう表記するのかというような話をもっと知りたかったな。2016/12/22

愛子

1
カタカナの力を目の当たりにしたというか、気付かされた!もともと言語学が好きで日本語の成り立ちに興味があったため、とても引き込まれる内容だった。平仮名と片仮名の派生の違いや、万葉仮名の精度。古代中国やキリスト教の影響は、日本語の発展と切っても切れない関係であったこと。とにかく面白かった!!2016/12/21

ふみ乃や文屋

0
日本語を特にカタカナの面で切り取ったもの。日本語は古代にまで遡るし、全ては歴史に帰するので、日本語史はまた日本史延いては世界史でもある。であるから、歴史の総体的知識が要求される。とは類書を読むと毎度思うのであるが、歴史が苦手である私はいわゆる日本史の書(ふみ)はなかなか読めずにいる。2017/06/16

剛田剛

0
外来の、我々の「外」にある事物はカタカナで表記され、「天ぷら」のように元は外来のものでも我々の「内」に取り込まれたものはひらがなで表記されるようになる。 そう思うと、反原発界隈でよく使われる「フクシマ」表記がいかに残酷な思想を裏側に秘めているかがよくわかる。 2019/02/21

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