河出文庫<br> 文藝モンスター

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河出文庫
文藝モンスター

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  • サイズ 文庫判/ページ数 250p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309414874
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

文学賞の打ち上げのために集まった、強烈な個性をもつ売れっ子作家たち。そこで発生した猟奇殺人事件を、彼らは解決できるのか?

二宮 敦人[ニノミヤ アツト]
1985年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。2009年に『!(ビックリマーク)』でデビューし、若者を中心に支持を得る。著書に『郵便配達人 花木瞳子が盗み見る』『一番線に謎が到着します』など多数。

内容説明

増田文学賞の打ち上げとして、年に一度岡山の旅館に集まる人気作家たち。ところがそこで、作家の卵の惨殺遺体が見つかった。事件は地元で信仰を集める「消し神様」の力なのか?それとも出版界の裏側に潜む魑魅魍魎の仕業なのか?関係者が次々と失踪するなかで、超ビビリなホラー作家・雨漏佐久たちが事件の真相に挑む。

著者等紹介

二宮敦人[ニノミヤアツト]
1985年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。2009年に『!(ビックリマーク)』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

93
夏目壮太シリーズのようなお仕事系青春物の出版系かなと読んでいたら、殺人事件!しかもけっこうなホラーミステリー?受賞作家の飲み会で突然の殺人事件、個性的な作家達と編集者との関係性と犯人は誰かのミステリーを絡めたのはいいがちょっとドタバタし過ぎで入り込めなかった、編集長の正体は序盤に分かったが、犯人にはがっかり、作家にとって編集者は敵なのか味方なのか。2016/11/24

よっち

45
文学賞受賞仲間で年に一度岡山の旅館で行われる打ち上げに参加した新人作家・笹野。地元で信仰を集める「消し神様」に願いを祈った人気作家たちが、その通りに発生した殺人事件の真相に挑むミステリ。作品へのスタンスや編集者との関係もそれぞれ違う、個性的で濃い人気作家たち。作家間でのぶっちゃけた会話や、インタビュー記事で語られるその思いは生々しくて、実感のこもった話だなあと思いながら興味深く読んでいましたけど、どこに向かうのかと思っていた顛末は何かすんなりまとまって、途中はグロいと思ったのになぜか悪くない読後感でした。2016/12/08

うまる

36
ある文学賞の作家達が集う飲み会での殺人事件。ミステリそのものより、生み出す作家側と売る編集者側との対決話が面白かったです。合間に入る各作家のインタビュー記事もなるほどという感じ。キス山さんみたいに、本をどう読むかどう扱うかは読者の自由とバッサリ言える作家がかっこいいなと思いました。こう読め!という、こだわりのあるラーメン店主みたいな作家は苦手だなぁ。けっこう酷い状態の死体とか出てくるのにグロさを感じないのは、変人な作家達の目を通して語られるからかもしれない。2020/04/18

ロマンチッカーnao

23
増田賞という文芸賞の受賞者たちが集まって飲み会を開くんだけど、そこで殺人事件が起きるって話なんですけど、キャラクターがみんな面白い。殺人事件関係なくキャラクターを追っかけるだけでも十分楽しめます。 そして、何より、みんな本を愛する人たちなので、本好きにとってはあぁわかるって思える言動に感動します。気楽に読める一冊だけど、想像以上に感動できる一冊でした。なんか得した気分です。2018/11/17

あゆ

14
ある文学賞の歴代の受賞者達が集まる打ち上げで作家の卵の惨殺死体が発見された。犯人は一体誰なのか?作家達の推理が始まる。癖の強い作家達の登場で会話自体はかなりコメディ色が強いですが推理は本格的でした。作家と編集者の関係も面白かったです。彼らの作品も読んでみたいな。2021/11/27

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