河出文庫
河童・天狗・妖怪

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  • サイズ 文庫判/ページ数 228p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309414010
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0139

出版社内容情報

伝説民俗研究の権威がやさしく綴った、妖怪たちの物語。日本人のどういう精神風土から妖怪が想像されたかを、わかりやすく解く。

【著者紹介】
1905ー1995。民俗学者、伝説研究家。著書に、『日本伝説集』『日本伝説の旅』『落人伝説の旅』など。

内容説明

今でも、不思議な現象を信じ、しかも、経験したと称する人々が、なお少なからずある。妖怪たちの威力は、私たちの心理や行動を今だに呪縛し、ひとたび不安や、恐怖などの異常な状態に置かれると、伝承心理が回帰してくる。むかしから連綿と伝えられてきた代表的な妖怪たちの誕生を解く、日本人の心を知る民俗エッセイ集。

目次

天狗の団扇(天狗の誕生;祈祷くらべ ほか)
風流河童(河童の皿;相撲ずきの妖童 ほか)
ざしき童子の怪(ざしきわらしの信仰;旧家の盛衰 ほか)
妖怪の心理学(お化けの種類;神かくし ほか)
さまよえる魂(複雑な異常心理;霊魂の誕生 ほか)

著者等紹介

武田静澄[タケダセイチョウ]
1905年、横浜市生まれ。民俗学者、伝説研究家。東洋大学で鈴木大拙に師事。1995年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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HANA

51
妖怪や霊魂の話をテーマ別に集めた一冊。やはりこういう古典や民俗から採集された話は面白い。著名な古典やよく知られた民俗から採られているのも多いため、何度も耳にした話も多いけどこうやって大きな文脈の中で読むとまた違った発見がある。天狗や河童は例話が豊富なためテーマとして独立しているが、その他の妖怪は「妖怪」という大きな括りで一纏めにされている。その為ちょっと漠然とした印象を受けるかな。あと所々に散見される怪異を撤廃すべき迷信と考える、著者の井上円了的思考が妙に気になった。いや資料として読むのは面白いんだけど。2015/09/27

椿 釦

1
やっと読み終えた。全国の様々な文献等の民俗伝説集。阿波の狸の話が知りたかったので、それ目当てで買ったわけではないのに、狸戦争の話が載っていて嬉しかった。前半はただ妖怪話が書かれていて、後半は解説というか説明というか。妖怪に興味がある人は楽しく読めるのでは。北から南まで、山も海の妖怪も網羅しているのがいい。2015/12/18

ひなこ

0
端的にまとめてあるので非常に読みやすい。出展元をほとんど読んだことがあったので、目新しいと思うものは少なかったものの、隙間時間まで妖怪で埋めたい人にはもってこいかと。2016/03/11

みどりん

0
面白かったです。河童、天狗、妖怪は日本ならではの風土で発生。疫病や天変地異などに対し科学的知識がなかった時代に、死を恐れ死者を悼む気持ちから生まれた迷信かな、、など感じました。2015/10/28

奥田智徳

0
河童、天狗、座敷わらし等の妖怪に関する伝承、民話集で地方独特の解釈等が非常に興味深い。やはり信仰無くしては妖怪の存在はあり得ないって事ですね。2015/10/18

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