出版社内容情報
“ミー、さようなら。あなたと一緒に暮らせて本当に幸せだった”。愛猫ミーとの深い絆を描く感涙のエッセイ!巻末に未発表原稿収録。
【著者紹介】
1950年生れ。『エンドレス・ワルツ』で女流文学賞、『声の娼婦』で平林賞、「海松」で川端賞、芸術選奨文部科学大臣賞、『半島へ』で谷崎賞、中日文化賞、親鸞賞を受賞。2014年紫綬褒章受章。同年8月、逝去。
内容説明
ミー、さようなら。二十年間ありがとう。あなたと一緒に暮せて、本当に幸せだった―。愛猫ミーと過ごした光あふれる日々。命の交わり。その出逢いと別れを通して、ペットを超えた深い絆を描く感涙のエッセイ!未発表原稿「白い日々を唄うために」収録。
目次
第1章 風の中の子猫
第2章 別れの予感
第3章 新しい出発
第4章 たそがれに向かって
第5章 ミーは光の中に
白い日々を唄うために
著者等紹介
稲葉真弓[イナバマユミ]
1950年、愛知県生まれ。92年『エンドレス・ワルツ』で女流文学賞、95年『声の娼婦』で平林たい子文学賞、2008年「海松」で川端康成文学賞、11年『半島へ』で谷崎潤一郎賞他、数々の文学賞を受賞。2014年8月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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harass
75
一緒に暮らしてきた猫ミーと著者の日々を描くエッセイ(1999年)。著者の引っ越しや結婚、別居離婚の経験をともに過ごしてきた、猫の老衰での別れまでの20年を描く。著者自身は2014年に亡くなっている。『少なくとも私の前にいるミーは、昔からそこにあった町が、目には見えない速度でゆっくりと形を変えていくように、老いていった。』愛猫家にはぜひ。2018/09/02
*mayu*
19
書店の新刊コーナーで惹かれて購入。散歩中、そよ風に乗って聞こえてきたミーという鳴き声。声のする方へ向かうとそこには1匹の猫が…詩人の稲葉真弓氏が愛猫、ミーと過ごした20年を綴った1冊。とにかく美しいの一言に限ります。本当に著者がミーの事を愛おしく感じてるんだなぁとひしひしと伝わりますし、読んでるうちに読者まで著者もミーも愛おしくなるような不思議な感情に浸れます。巻末に収録された未発表原稿の詩も凄く素敵で、普段あまり詩に惹かれない私ですが、これからこの方の詩集を読み漁りたくなりました。2015/08/08
ちかぽん
8
文庫で再読。 愛した猫との永遠の別れ。 彼女の作家として歩む頃から、離婚、病気、様々な出来事を分かち合う猫だった。2015/09/29
ちかぽん
8
懐かしい橋本治のマンガ論評。 若い頃読んでた懐かしい漫画家さんの論を読んでまた、その作家さんのさくひんを読み返したくなった2015/09/29
みど
2
同じ名前の猫を飼ってた。その猫が亡くなった後、みつけた。タイトルが胸に突き刺さった