河出文庫<br> 海に生きる人びと

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河出文庫
海に生きる人びと

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  • サイズ 文庫判/ページ数 244p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309413839
  • NDC分類 384.36
  • Cコード C0139

出版社内容情報

『山に生きる人びと』と対をなす、海人たちの移動と定着の歴史と民俗。海の民の漁撈、航海、村作り、信仰の記録。

宮本 常一[ミヤモト ツネイチ]
著・文・その他

内容説明

民俗学の巨人の代表傑作「山に生きる人びと」と対をなす魚の民俗。日本の祖先・海の民の移動と定着の変遷史

目次

旅で死んだ漁民
狩猟と漁撈
海人の里
安曇連
内海の海人の生活
東国の海人
角鹿の海人
船住い
鐘ケ崎の海人
対馬の海人
舳倉の海人
壱岐の海人
志摩の海人
官船と水夫
海人の陸上がりと商船の発生
エビス神
和寇と商船
局地通航園
松浦一族
捕鯨と漁民
家船の商船化
佐野網方
小豆島・塩飽諸島の廻船業
菱垣廻船・樽廻船・北前船
海と老人
零細漁民の世界
舸子浦
遠方出漁

著者等紹介

宮本常一[ミヤモトツネイチ]
1907年、山口県周防大島生まれ。民俗学者。天王寺師範学校卒。武蔵野美術大学教授。文学博士。徹底したフィールドワークと分析による、生活の実態に密着した研究ぶりは「宮本民俗学」と称される領域を開拓した。1981年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

94
じっくりと読むことができた。著者が多くの人達に海への関心、海に生きた人びとへの愛情と理解をもってもらうようにその歴史のごくあらましを描いた本。日本は大小たくさんの島で構成されている。各地域の海人のこと、彼らの生活・漁の特徴他多くの文献や現地での調査を基に紹介されていた。農業の一方で漁業国でもある日本について知ることができた。気になったこと・・・本種では古代から海の貝類(サザエやアワビ)を採ってきたとあるが古代の人は水中めがねのない時代どのようにして見つけ採ってきたのか気になった。他の書も読んでみたい。2018/01/11

nobi

78
この「海に…」には、姉妹書「山に…」にはなかった万葉集からの歌の紹介がある。詠み手は海人(あま)の姿は目にしても山の生活まで知る機会はなかったよう。で、猟と違って漁主体の生活は楽、海の広がりも風情ある生活を支えていた、が読み初めの感想。これは訂正が必要だった。海も相応に厳しい生活。夏、島に渡っての小屋暮らし、一つ処に定住できないがための漁場を求めての移動、応仁の乱後の困窮から生まれた海賊等々。遣唐使船に一回当たり二〇〇人程の海人が水夫として召集されていた、といった事情も知ると歴史の見方が少し変わってくる。2019/11/14

AICHAN

34
図書館本。同著者の『山に生きる人びと』を読んだので、ついでにこれも借りて読んでみた。私のイメージでは「山に生きる人」は縄文人の末裔であり、「海に生きる人」は弥生人の末裔に近い。魏志倭人伝の「沈没して魚鮑を獲る」という習性が弥生時代の倭人の姿と重なるからだ。しかし、この本を読んでそのようには分けられないことがわかった。狭い日本列島においては狩猟場所に限りがあり、漁労のほうが生業としては適しているという。縄文時代後期に狩猟に限界が来て漁労に従事する人が増えたという説には納得がいった。2018/01/26

gogo

19
海の民の社会史。この本を読んで、日本では中央政権の力が弱まると漁民の移動性が高まり、逆に中央集権が進むと漁民に定住の圧力がかかる歴史の傾向があることを知る。しかし、漁民は自由に移動することを好み、すでに秀吉の治世に泉佐野の漁民が対馬へ漁へ出かけたりしている。あと、漁民や水夫の間では長幼の序よりも、実力主義が尊ばれる説明のくだりが新鮮だった。若い頃に財を成したのに、年老いて零落した古老の実例が挙げられている。陸史中心観に慣れている我々に、異なる視点から歴史を見ることの大切さを教えてくれる一冊だと思う。2017/08/05

Akihiro Nishio

15
山に生きる人びとに続いて読了。本書も素晴らしい。素潜りで魚介を採る人びとから網を使った漁業の成り立ち、やがて商売や運輸を始める者へと分岐していく。また海賊になったり、捕鯨が流行れば鯨組が組織され浦々から人が集まったりと海の民は変幻自在である。しかし、一番印象に残ったのは釣り糸のテグスが蚕の腺液を酢酸で引き延ばしてかためて作られるということ。しかも江戸時代初期に開発されたという。そこから一本釣りが生まれて、活きたまま魚を輸送できるようになり鮮魚が食べれるようになったという下りも好き。2015/12/11

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