河出文庫
大不況には本を読む

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  • サイズ 文庫判/ページ数 248p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309413792
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

成功に輝く日本近代の150年は過去となった。いま日本人はどう生きるべきか。その答えを探すため、貧しても鈍する前に、本を読む。

【著者紹介】
1948年東京生。東大文学部国文科卒。イラストレーターを経て77年『桃尻娘』で小説現代新人賞佳作を受賞して作家デビュー。主著に『桃尻語訳枕草子』『窯変源氏物語』『小林秀雄の恵み』がある。

内容説明

「思想性ゼロ」の国・日本は、二十世紀後半に貿易戦争に勝利し、一億総中流を実現させた。だが、ペリーの黒船来航に始まる近代百五十年の成功体験はもはや過去となり、不景気が当たり前になってしまった。いま日本人のなすべきことは?―貧しても、鈍する前に、本を読め。橋本治がすべての現代日本人におくる救国の書。

目次

第1章 この不況はどのような不況なのか?(解決は困難だが、解明はそう困難ではない大不況;この大不況はどのように収束されるのか?)
第2章 人類の折り返し点(黒船にやって来られた国の考え方;経済は永遠に発展しうるのか?;歴史はもう停止しているかもしれない;日本と世界の不思議な関係)
終章 「本を読む」ということ(役に立たない「本書のまとめ」;「本を読む」ということ)

著者等紹介

橋本治[ハシモトオサム]
1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、77年、小説『桃尻娘』を発表。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ、古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。96年、『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年、『双調平家物語』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

23
読書の話より経済の話が主体でした。認識と理解は違うことや読書は行間を読むことが重要というのは全く同意しました。2022/01/30

あまね

15
リーマンショック後すぐの出版なので、リーマンショックを軸に見解を述べられています。150年前からの経済の歴史の検証と見解にはじまり、『もしも、あの時こうだったら』の仮定を繰り広げ、本についてのお話は最後の最後にスパイス程度でした。表紙の題名の行間がすごくあいているのが、この本のテーマを表してるのでしょうかね。2016/08/03

阿部義彦

15
過去に、中公新書ラクレから出ていたのの文庫化です。 経済の話が長いですが、要はパラダイムがシフトして、過去の常識が通用しないのが、わかってるのに、何をしたら良いのかが解らない日本の駄目加減ですか。自分で、切り拓く為にも読書は必要。どの本を読めとは言いませんどころか、兎に角何でもいいから読んでみて、その本の駄目さ加減からでも、勉強する事は何かある筈。文学が廃れたこの国を、新たにする為にも、図書館でも良いので「本を読むということ」をして時代を振り返りましょう、と作者は言います。極めて正論。2015/06/16

(*>∀<)ノ))★

11
ほぼ経済の話。最後の章でやっとタイトルの『なぜ大不況には本を読む』が説かれている。本に書かれていない部分を読めるようになれという…2016/03/18

うえ

7
「昭和末期のバブルがはじけて、日本人は「右肩上がりの時代は終わった」という認識を得ました…乗るか乗らないかは別問題ですが、「これはバブルかもしれない」と警戒する能力は、日本人の中に定着したと言っていいかもしれません。これは「進歩」です。やっぱり経験は人を賢くするのです」「なぜ、ヨーロッパの市民は革命を起こし、日本の町人は革命を起こさなかったのか?…ヨーロッパの市民には支配者と対立する必然があったが、日本の町人にはそれがなかったということです…対立するのは、利害関係があるからです」2017/02/08

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