出版社内容情報
愛猫アブサンの死から15年。作家の庭には、外猫たちが訪れるようになった。猫たちとの交流を通し、生と老いを見据える感動作!
【著者紹介】
1940年東京生まれ。慶応大学文学部卒業。『時代屋の女房』で直木賞、『鎌倉のおばさん』で泉鏡花賞受賞。著書に『アブサン物語』『幸田文のマッチ箱』『淳之介流』『帝国ホテルの不思議』『野良猫ケンさん』等。
内容説明
一緒に暮らせそうもない、ケンカ三昧の極道野良に作家はこよなく魅入られていった―。愛猫アブサンの死から十五年。作家の庭には、常連の猫たちが勝手気ままに訪れるようになった。レオン、シャララン、ツバキ、そしてケンさん。猫たちとのつきあいの日々を通し、ありのままの生と老いの宿命を見据える感動のエッセイ!
目次
袖萩の時代
ケンさんの登場
アブサンものがたり
外猫という智恵の領域
吾輩は外猫である
レオンのモンロー・ウォーク
シャラランの受難
ケンさん篭猫となる
椿姫と椿三十郎
嫉妬あそび
ケンさん犬小屋に入る
カンニング的余り風
ケンさんの結界
逆転の構図
深傷と鼾
フェイド・アウト
著者等紹介
村松友視[ムラマツトモミ]
1940年、東京生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。82年『時代屋の女房』で直木賞、97年『鎌倉のおばさん』で泉鏡花文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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