河出文庫
天皇と日本国憲法―反戦と抵抗のための文化論

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 307p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309413419
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日本国憲法は、世界に誇る芸術作品である。人間を尊重し、戦争に反対する。生と死を見据えてきた著者が描く、人間のあるべき姿!

なかにし 礼[ナカニシ レイ]
1938年、旧満州牡丹江市生まれ。立教大学文学部卒業。2000年『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞。著書に『兄弟』『人生の教科書』『生きる力 心でがんに克つ』『闘う力 再発がんに克つ』『夜の歌』等。

内容説明

日本国憲法は、世界に誇る芸術作品である。人間を尊重し、戦争に反対する。もはや沈黙している時ではない。行動を開始しなければならない。今こそ、永遠なる平和への願いを胸に、真の自由を求め、勇気を持って歩き出そう―。がんを克服し、生と死を見据えてきた著者が、人間のあるべき姿を渾身の力で描く感動のエッセイ。

目次

第1章 天皇と日本国憲法(天皇と日本国憲法;白洲次郎が絶賛した「第九条」 ほか)
第2章 リメンバー ヒロシマ・ナガサキ―反戦・反核・脱原発のために(リメンバー ヒロシマ・ナガサキ;『沖縄ノート』と「さとうきび畑」 ほか)
第3章 よそ者の流儀(陽子線治療に出会うまで;よそ者の流儀 ほか)
第4章 日本人は何処へ行くのか(日本人は何処へ行くのか;世界遺産と日本人 ほか)
第5章 芸術的抵抗への招待(追悼・中村勘三郎丈;黒澤明の予言性 ほか)

著者等紹介

なかにし礼[ナカニシレイ]
1938年、旧満洲牡丹江市生まれ。立教大学文学部仏文科卒業。作詩家として、日本レコード大賞ほか多くの音楽賞を受賞。作家としても、2000年に『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅香山三郎

12
なかにし礼さんの半生は、かつてドラマ化されたことがあり、それを見てゐたので、ある程度知つてゐた積もりだつた。本書はさういふ引き揚げ者として戦後を生き、また癌克服といふ体験を下敷きに、氏が思ひを綴つたもので、熱量を感じる作品である。本書のタイトルの『天皇と日本国憲法』も、本書に収録された1つのエッセイのタイトルでもあるのだが、本書のところどころに戦争を体験した世代として、安倍政権の姿勢や、自民党の改憲の動きに対する怒りと危惧が溢れてゐる。なかにしさんの芯の視点を知ることができ、興味深かつた。2018/12/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9676462
  • ご注意事項