河出文庫<br> 冥土めぐり

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河出文庫
冥土めぐり

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  • サイズ 文庫判/ページ数 171p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309413389
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

裕福だった過去に執着する母。奈津子は幼い頃から母の欲望に振り回され……車椅子の夫と辿る失われた過去への旅を描く芥川賞受賞作。

【著者紹介】
1976年、東京都生まれ。98年『二匹』で文藝賞を受賞し、デビュー。2005年『六〇〇〇度の愛』で三島賞受賞。2007年『ピカルディーの三度』で野間文芸新人賞受賞。他の著書に『女の庭』等がある。

内容説明

子供の頃、家族で行った海に臨むホテル。そこは母親にとって、一族の栄華を象徴する特別な場所だった。今も過去を忘れようとしない残酷な母と弟から逃れ、太一と結婚した奈津子は、久々に思い出の地を訪ねてみる…。車椅子の夫とめぐる“失われた時”への旅を通して、家族の歴史を生き直す奈津子を描く、感動の芥川賞受賞作。

著者等紹介

鹿島田真希[カシマダマキ]
1976年、東京都生まれ。98年『二匹』で第35回文藝賞を受賞し、デビュー。2005年『六〇〇〇度の愛』で三島賞、07年『ピカルディーの三度』で野間文芸新人賞、12年『冥土めぐり』で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ω

57
登場人物も設定も良い意味でクセ強め〜笑 文藝賞取ってから13年後の2012年芥川賞作品ω 初期の作品どんなんだったんだろ、読んでみたい。実力派なんだろな。2022/03/07

巨峰

57
「99の接吻」はリズムのある音楽的な散文で綴られる。音読をするように黙読すると作品に引き込まれる。「冥土めぐり」は、語り手の意識と現実世界の境界がとてもあいまいに表現されている。女性作家に同様の表現をする人が結構いるような気がする。混濁した世界認識の中で彼女を徐々に世界に戻すよすがになるのが、病気で障害をえた今一普通な夫なのが面白い。彼は外の人なんだよね。2015/02/04

絹恵

55
失われたものは元に戻ることはなく、だからこそ安心もあり、心に引っ掛かったまま目を閉じることもあります。彼女は自身のなかから自ら記憶を追い出したから、彼女のなかに彼の姿などどこにもありませんでした。記憶を持たずに生きていく自由と100回目の接吻を冥土の置き土産としても、それでも前を向けば、前しか見ない彼がいるから、新しい記憶が自走する音がしました。2015/02/12

はつばあば

46
お盆に冥土巡りは面白かろうと手にしたが・・・。現実の世界も冥土も変わらないという事か。地に足をつけて暮らそうとする者と、夢のような昔の暮らしに執着する者。それにしても35歳で脳の病気になった奈津子の旦那様太一に私なら凹む。うちの母は88才、爺様は71。これからが私の勝負の時だ。気力と体力を如何に維持していくか・・。2015/08/15

kana

41
粗筋から察するに破滅的な趣で面白いのかどうか疑っていました。で、今回も反省し気付くのです、芥川賞作は文体と小説世界を楽しむものだったと。所謂、毒家族の元を育った主人公、その上、旦那は脳の障害で会話も足元も覚束ず、暮らしは貧しい。トラウマともいえる嘗ての家族旅行先を訪ねる二日間は娯楽要素0に思えるのに!旅行描写が秀逸で、幽霊船のように過去と今が自在に行き来する様が美しい。救いのあり方に唸る。そして同録の根津の四姉妹の話が打って変わって古風な妖艶さを湛えているのが素晴らしく、他の著作も読んでみたくなります。2017/08/12

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