出版社内容情報
太陽の運行に基き神を東西軸におく日本の古代信仰。だが星の信仰である中国の陰陽五行により神は南北軸へ移行した。吉野民俗学入門。
【著者紹介】
1916年~2008年。東京生まれの民俗学者。女子学習院、津田塾大各卒。東京教育大学より文学博士の学位を授与。『扇』『蛇』『天皇の祭り』ほか著書多数。独創性の高い民俗学を確立し全12巻の全集も刊行。
内容説明
日本の信仰は、古代より太陽の運行にもとづき、神の去来を東西軸上に想定していた。だが白鳳期になり、星の信仰である中国の陰陽五行が渡来すると、神への信仰は、南北軸にとって変わられる。“隠された神々”の秘密を探りながら、日本宗教の大きな変化に迫る、吉野民俗学の代表作。
目次
第1章 日本古代の神々(神々をとらえる日本的発想;古代日本人が描く世界像;陰陽五行を受け入れたとき)
第2章 大君は神にしませば―白鳳期の呪術(近江遷都の謎;改葬された天武天皇陵;高松塚の被葬者はだれか)
第3章 伊勢に隠された神々―伊勢神宮の謎(天照大神のかげにひそむ「太一」神;伊勢神宮をつらぬく陰陽五行;北斗七星と伊勢の祭り;太玉串行事の背後にあるもの;「西北」という聖なる方位)
第4章 大嘗祭でまつられる神(「御禊」は何を象徴するか;陰陽五行を隠した天皇の即位式)
著者等紹介
吉野裕子[ヨシノヒロコ]
1916年~2008年。東京生まれの民俗学者。女子学習院、津田塾大各卒。東京教育大学より文学博士の学位を授与(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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