河出文庫<br> 最後の敵

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河出文庫
最後の敵

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  • サイズ 文庫判/ページ数 505p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309413235
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

悩める与夫は精神分析医の麻子と出会い、鬱屈した現実がいま変貌する。「戦うべき相手は、進化よ」日本SF大賞受賞の名作、復活。

【著者紹介】
1950年、愛知県生まれ。作家。74年、『神狩り』でデビュー。『最後の敵』で日本SF大賞、『ミステリ・オペラ』で本格ミステリ大賞・日本推理作家協会賞を受賞。著書に『宝石泥棒』『人喰いの時代』他、多数。

内容説明

人類が進化と戦うための切り札は、想像を超えて、物語は加速する。日本SF大賞受賞作

著者等紹介

山田正紀[ヤマダマサキ]
1950年、愛知県生まれ。作家。74年、『神狩り』でデビュー。82年、『最後の敵』で第3回日本SF大賞、2002年、『ミステリ・オペラ』で第2回本格ミステリ大賞および第55回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ろまりお

4
ある種のSF小説って、ただの空想というより世界の成り立ちに対する仮説を提示してる哲学書に思えるけど、これもそんな感じ。 作者の頭ん中、凄いな。2014/10/28

hirayama46

3
進化という概念との戦いを描いた壮大のスケールのSFで、「神狩り」における神にも劣らない強大かつ想像しにくい敵を設定しながら、それをすらすらと連想させる描写力は圧倒的なものがありました。80年代の学生の冴えない生活の書き方もえらく良かったですね……。2023/07/27

UPMR

3
面白かった。"進化"と戦うというアイデアの壮大さにまず度肝を抜かれる。抽象的な概念を相手取りながら、それを"レベルBの現象閥世界"というもう一つのアイデアを導入することで、具体的な戦いの映像を表現してみせた手法も良い。神狩りを思い起こす。というかこの物語を描くに当たって、そこからストーリーを展開させるのかというプロットの妙。当初からはまるで想像のつかないほど途方もない世界観へドライブさせる手腕にねじふせられ、読んでない人に内容を説明するのがほぼ無理なストーリーでありながら、最後まで興奮しっぱなしだった。2022/03/19

pb_lack

3
最初の頃は「やはり30年前の作品だな」と古さを感じてはいたけど、<現実世界>のことが明らかになるにつれてまったく気にならなくなった。進化、適者生存、次元、時間、偏在する存在、地球外生命体などの要素がイメージしにくいまでのスケールで展開する異次元思弁アクションSFとでもいうべきか。それでいて、主要登場人物3人の中での話で進めていくことのつながりがあって納得感もある。『神狩り』からさらに深まった印象。2015/01/02

Ribes triste

3
昭和な感じで始まりましたが、やっぱり山田正紀ワールドでした。このくらいぶっ飛んだ話だと、逆に痛快ですらあります。細かい突っ込みは抜きで楽しみました。2014/12/02

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